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メテオで始まる異世界生活。  作者: るるる。
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生活魔法。

「知らない天井だ」


目が覚めそう呟く。お約束である。とりあえずストレッチなんぞをして今後の予定だ。


ぶっちゃけ此処にいてもなんだし、せっかくの異世界だしまずは第1異世界人を探さねば。その序に大きな街も探そう。そしてギルドか?


あの神様は剣と魔法とドラゴンが好きみたいだしきっとあるだろ。


んじゃ今日は旅路に向けて食料調達の為に採取は行くとして、先に昨日獲った兎を解体してみるか。したことないけど『サバイバルスキル』で出来るっぽいし。


と言うかナイフは何処ぞ? ってキッチンか。



結局何故か結局食器棚の中に刃渡り30センチほどの頑丈そうなナイフがあったわけだが、これがサバイバルナイフとかいうやつだろうか? ギザギザしてないけど。


ナイフが手に入ったしとりあえず外で解体してみるか? いや先にご飯だな。昨日の果物でバナナっぽいのあったし、やはり朝といえばバナナだろ。


うめぇ! 甘ぇ! なんだこれバナナの形した完熟マンゴーだ! やっべこのバナナめっちゃ美味いぞ? たくさん取ろう! 果物好きだからこれは良いわー。もうこの森出なくて良いと思えるレベルだわー。決心揺らぐわー。


はっ! いかんいかん。流石にいくら何でもそれは駄目だ。ここで1人で生活しても何にもならんしな。それに何といっても街で地味じゃない魔法を覚えたい!


ドラゴンとか山とか吹き飛ばす系のカッコいいヤツを。


神様からチートで貰っても良かったがまずは生活面が大事だったからな。


……あとなによこすか不安しか無かったしな。下手にアニメ好きだとほんと困る。


それにしてもどうやって覚えるんだろうな? 使える人にお金で教えてもらうのかな? それとも図書館とかで調べればわかるのかな? 適正とかあるんだろうなやっぱ。一応神様に魔法使えるようしてもらったし、一つぐらいは派手なの覚えられるだろ。


人里行くまでワクワク期間だ。


んじゃまぁとりあえずいっちょ兎を解体してみますか!


俺は意気揚々と外にでて両手に兎とナイフをそれぞれに構える。


すると何ということでしょう? 匠にかかればこの通り見事綺麗にあっという間に捌かれてしましました。流石匠のなせる業です。


そんなナレーションも真っ青に兎が解体されていた。なんと言うか無我の境地みたいな? 『サバイバルスキル』凄すぎでしょ? 


あと地面の血の後が気になったので『浄化』してみたら消えた。優秀だ。


メテオ以外はみんな優秀だな。いや派手さが無いだけでメテオも優秀なんだが、やはり派手さは重要だよな。はぁ竜破斬とか使ってみてぇー。


次は昨日無理やり突っ込まれた魔法の検証でもするか? 使えるということは分かったが何がどうできるかがいまいち分からん。スマホ買ってネットが出来るぐらいの曖昧さだ。


とりあえずまず試すのは『ウォータ』にするか。単純に喉が渇いたからだ。


ログハウスからコップを持ち出し外で試す。ログハウスが水浸しになったら嫌だからだ。


コップに『ウォータ』を使うと満たされていた。ぷはぁ美味い!もう1杯!


今度は周りに落ちていた桶に同じ様に使うとやっぱり満たされていた。


気になったのでなんもない状態で使ってみた。


すると吃驚。空中にさっきの桶と同じぐらいの水がふよふよ浮いてた。

なぜ落ちない? そう思いながらコップで掬ってみたら問題なく掬えた。


それからいろいろ試してみたが水を出すこと、消すことしかできないらしい。ウォータージェットみたいに扱えればよかったが残念だ。


お次は『ファイア』。『ウォータ』あるし火事にはならないはず。


今度は最初から空中に『ファイア』を使う。拳大の炎が現れた。

俺はすぐにキッチンからフライパンを持ち出し、解体した兎肉を炒めはじめる。肉の焼けるいい匂いがする。


バナナマンゴーを食べたばかりだがお腹が空いてきた。それに火力申し分ない。ついでにキッチンにあった塩、胡椒で味付けをして食べる。


肉うめぇ。やっぱ肉は良い……。どうやら火力調整も自分の意識ひとつでできるようだ。これでキッチンで料理できる!


肉を食い終えさらなる検証を続ける。


次はいくつ炎を出せるか。やはり1口より2口。2口より3口のほうが便利だからだ。五徳は2個しかないが街に行けば売ってるだろし、物は試しだ。



そして20ほど出した所で無意味さに気づき止めた。俺は何処かで炊き出しするわけじゃないしな。


最後はどこまで高温になるか試そうと、岩に『ファイア』したら溶けた。慌てて炎を消したが危なすぎるだろ。


これで射程があれば申し分ない魔法なんだが、いかせん手の届く範囲にしか出せ無かったし、撃ちだしたりも出来なかった。定番のファイアボールすら俺はできないらしい。


大きさは最大で50センチ位だったがそういや暖炉があったしそれには使えそうだ。


お次『ウインド』をとりあえず使う。使い道が分からんのでとりあえず使った。


もしかして空を飛べるかもと期待したが、頬を撫でる風が気持ちよい。うん、目に見えないし分かりずらいが、どうやら風を操れるらしい。


それぐらいは知っていたが、足元の芝生を見ながら右や左、円の動きを意識するとその向きに倒れる。意識を籠めると辺りの木々の枝がしなり、葉っぱを散らしていた。木を引っこ抜くどころか枝も折れそうにない。庭の落ち葉集めや部屋の換気位しか使い道が思いつかない。焼肉屋で働けば便利かもしれないが、空を飛ぶどころかウインドカッターとかもできないらしい。



一応これで全部の魔法を試してみたわけだが、攻撃性がなく、なるほど『生活魔法』だと妙に納得した。









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