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メテオで始まる異世界生活。  作者: るるる。
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湖底城。

「それにしても凄い綺麗な湖だな。浅いわけじゃ無いはずなのに底が見えるぞ」


湖底の岩や水草が普通に見えるし樹なんかも生えてる。


「凄いだろ? 此処はワイバーンの巣窟になる前は結構有名だったらしいぞ。まぁ山脈に囲まれてるし魔物も出るから、限られた冒険者しか来れなかったらしいが、んでその冒険者が湖に沈む城を発見したと言われている。何百年も昔の話だが」

「ほぇー」

「その人達はお城調査しなかったのかしら?」

「いやできなかったみたいだ。透明度が高すぎて城は見えるが、潜って行ける水深じゃなかったらしい。まぁ見つけた事自体には褒美が出たみたいだが」


難儀な場所に墜落したもんである。いや深海じゃないだけマシか。



「あ、アレじゃない?」

「んーどれどれ?」


潜らなくても見えるらしいので、湖上空を漂いながら皆で探していたが、リザが指差す方にそれっぽいものが見える。


飛空艇を高度を下げ、ウインドの魔法で空気の膜を作り潜水モードで湖底の沈没城へ向かう。


「幻想的で凄い綺麗ねぇ」

「ホントすげーなハルキは」

「水中で普通に呼吸できますね」

「これなら沈没船の回収もできるはずよねぇー」

「もっと褒めてもいいのよ?」

「調子のんな!」

「うぐぅ!」


皆が天然のアクアリウムに見惚れながら褒める中、調子乗ったらこのざまである。先程まで拗ねていた騎士隊長たちも今は笑顔だ。そして程なく城の正面へとたどり着いた。


「んじゃハルキ頼むわ。というか本当に大丈夫か?」

「オーケーオーケー。ばっちし任しとけ。ほい。『レビテト』」


王様の不安をよそに軽く返事を返し城を浮かし、一足先に湖から上がりそれを眺める。この壮観さはさながらゲームのムービーや映画に使える見ごたえだ。


「いやー我ながらすげーな。やっぱこういうのはワクワクすんな!」

「え? いや凄いことは認めるが何で収納しないで浮かした?」

「イベントムービーの回収」

「イベントはわかるがムービーってなんだ? というか回収?」

「まぁ気にすんな」


まぁ単純に俺の趣味だけで浮かした。反省はしていない。実際皆もこの様子に興奮している。


「ハルキもう1回!」

「お願いしゃすハルキさん!」

「しゃーなしだな」


リザとロイド君のリクエストに答え、城を沈めまた浮かす。


「ハルキハルキ! これうちの王妃とミルダにも見せたい!」

「おっしゃ任せろ」


なんだかんだ言いつつ王様もはしゃいでいる。そりゃ湖から城が浮上する光景なんて一生かかっても見れるもんじゃないしな。


というわけで一旦城に戻る。


「姫様遊びに行こうぜ!」

「行きましょミルダ!」

「え? いきなり何なんですか? とうかまだ山脈にワイバーン倒しに行って2時間位ですけど逃げ帰って来たんですか?」

「あぁもう終わった」

「はぁぁぁ!?」

「今、見つけたお城を湖で浮上させて遊んでるの! 見といて損は無いわよ!」

「はい!?」


状況に理解が追いついてないみたいだが、王妃様を迎えに行った王様と合流して湖に戻る。百聞は一見にしかず。



「「お、お、おぉ! ざぱーん!!」」

「この瞬間が良いわね!」

「えぇ! この迫力たまりませんね!」


ホエールウォッチングならぬお城ウォッチング。リザ達は城が湖面から出る瞬間が好きらしい。


「この流れ落ちる水の美しさ…」

「そして広がる波紋…」


王様達は流れ落ちる水が好きらしい。ロイ君たちウィルさん達もそれぞれに何かこだわりを持ち始め、良さを語っている。


「おーいそろそろ帰ろうぜ。お昼過ぎてんぞ」

「おーそうだな。学者達も待ってるし帰るか。んじゃ今度こそ頼むわ」

「うぃうぃ」


というわけで城を収納して帰る。



「そうだ姫さん吠え面かいてください」

「は? 突然何言ってるんですか? 変態ですか?」

「え? 昔お城収納したらかいてくれるって言ったじゃないですか!」

「言ってませんよ! それはハルキさんに吠え面かかそうとして逆に脅されただけですよね? リザ。こんな変態とコンビ組むのはやめたほうが良いですよ」


昼食中にふと思い出したので話題を振ったら変態扱いである。先に言ったのは姫さんなのに。


「ちょっとリザに変なこと吹き込むのやめてください。ほらこれつけてワンて言えば許してあげますよ」

「やっぱ変態じゃないですか!!」


犬耳カチューシャを取り出し見せると姫さんは更に声を荒げた。


「ハルキ、吠え面の意味知ってる?」

「これからはこれが吠え面のスタンダードだ!」

「そう。まぁかわいいしミルダ、これつけてみたら?」

「リザがそう言うなら是非つけさせていただきます!」


俺のときと全く対応が違うがこれがリザの人徳だろうか?



「王様。城何処置く?」

「んー、まぁ王都の横で良いか。行くぞハルキ」

「えっさほっさ」


賑やかな昼食後、城の置き場所を尋ねる。流石に王都内に置き場所は無いようだ。そして待っていた調査員の学者さん達と共にテレポる。


王都近くの適当な場所に城を設置する。沈んであった湖底周辺まるごと持ってきたのでちょっとした丘に城がある形になった。俺に一夜も要らない、一瞬だ。


「おっしゃぁぁぁあ!! 待ってろ魔剣!!」

「こら待てロイド!」

「財宝ぉぉお!」

「リリィ!!?」

「ごめんハルキ君。僕達は彼らをとりあえず追うよ」

「頼んます」


設置した城にやってくるとロイドくんが意気揚々と抜け駆けし、それをバルドさんが追うとリリィちゃんが財宝まっしぐらにロイくんが驚いて追いかけ、ウィルさん達が続いた。


「貴重な遺跡だから壊さんようにな!」

「わかりました王様!!」


追いかけるウィルさんに王様が注意を呼びかける。


「それでは王様私達も調査に行ってまいります」

「おー任せた」


学者さん達がぞろぞろと調査のために入っていった。


「んじゃ俺らも行くか」

「んだな」

「そうね行きましょ」


王様の言葉に俺らも空飛ぶ城(仮)をのんびり見物しはじめた。













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