パンうめぇ。
一部修正。
20180220 かなり修正。
「ふぁ!?」
いや思わず間抜けな声を出してしまった恥ずかしい。
誰かに聞かれてやしないかと、きょろきょろと辺りを見渡す。
良かった。誰もいない。
ほっとしつつ改めて辺りを見渡す。
青く澄んだ空とそれが映し出された足元には、前にテレビやネットで見たまるで塩湖のような景色だ。
「何処ぞ?」
うん。うちの近所にこんな場所は無かったはずだか、いつの間にか出来たんだろうか?
あとなんで手ぶらなんですか? さっき買った俺のパンどこよ?
っと思ったらいきなり俺のトートバッグが現れた。中にはやはり見知った財布とスマホ。それと先ほど買ったパンが入っていた。とりあえずバッグからパンを取り出し、一口齧りもぐもぐと食べ始める。
「はぁ……パンうめぇ……」
しみじみと呟く。少し甘めのフレンチトーストにベーコンと卵の程よい塩加減のスクランブルエッグを挟んだ玉子サンドである。玉子&玉子。玉子好きにはたまらない逸品である。作ったヤツは天才か!
「ねぇそれ美味しいの?」
「うぉ!?」
唐突に背後からの声に、吃驚しながら振り返る。心臓に悪い。
「ぇ? ぁあ、はい。」
振り返りなんとも間抜けな返事をしてしまった。いやだってこんな場所でいきなり話かけられたらそりゃ吃驚もする。しかも美少女だ。黒髪ロングの美少女だ。もう一度言おう美少女だ! 年は同じぐらいか?
「ふーん……。ねぇもし良かったらそれ私にもくれないかな?」
そう言って美少女は俺の食べかけの玉子サンドを指さしている。なんか顔が赤い?
流石に食べかけをあげるわけにはいかないので、バッグから新しい玉子サンドを取り出し渡してあげる。
「どうぞ」
「ありがとう。もう一個あったんだね? 別に食べかけでも良かったのに」
なんともそんな冗談ともよくわからないことを言いながら彼女は受け取った。
差し出された彼女の手は華奢で小さく可愛いく、実に女の子らしい。
そして小さな両手で持った玉子サンドをその小さな口でほおばる。美味しそうに笑顔をこぼしている。
「あ、本当に美味しい」
その笑顔を見れば世辞ではないと思う。自分が好きな食べ物を美味しいと言ってもらえたのは単純にうれしい。そして続けて二口、三口と静かに食べ始めたので俺もまた食べ始めた。
食べながら黙々と食べる彼女を改めて観察する。
腰の位置までありそうな黒のロングヘアーに、水はおろか紫外線すら弾いていそうな白い肌。レースをあしらった白の上品なロングスカートのワンピースに素足だ。
くっ、足も小さく可愛らしい。
そんな馬鹿な感想を抱きながら、彼女が食べ終わるのを見計らって、バッグからもう一つ玉子サンドを差し出した。
そう実は三つ買っていた。好きだからな。そんな彼女は少し驚いた表情をするが、すぐに表情を戻し小さく首を横に振る。
どうやら満足したらしく要らないようだ。
そして少し俯いたと思ったら顔を上げ、なにか決心したらしい真面目な表情で切り出した。
「誠に残念ですがあなたはお亡くなりになりました」
と。
うん、まぁ、実はそうなんじゃないかと思ってました。えぇ薄々思ってましたとも。だって明らかに此処変だし、彼女さっきから若干浮いてるし、だけど改めて言われるとやっぱり多少なりともへこむ。
「あぁ、じゃぁ……ここは天国かなにかですか?」
凹んでもいられないので聞き返す。
到底地獄には見えない。輪廻転生とかするのだろうか? どうせなら石油王の一族に生まれ変わりたい。
「いえ、いや……そうですね。天国みたいなものです。実際はあなた方が言う所謂天国や地獄といったものは無いんですが、強いて言えばそんな場所です。本来ならば死んで終わりで輪廻転生とか無いのですが、少しあなたに興味が湧いたのでここにお呼びいたしました」
「興味?」
「はい」
興味ってさっき食べたパンだろうか? まさか愛の告白!? 無いな。まぁまずは話を聞くか。ジタバタしてもしょうが無いしな。
初投稿で何もかもが初めてなので至らない点はご容赦ください。




