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強まる思い

第五話



「はぁー!さむぅー」


今朝はいつも以上に冷え込んでいた。息を吐くと白い息が出る。もうすっかり冬のようだ。


「も~冬だなー」

「おっとはやくいかねぇと」

(早く行かねーと藤堂と話せねぇー)


俺は、教室の扉を開けた。


「あれ?誰もいねぇ」


ふと時計に目をやると、まだ7時15分を指していた。1時間間違えたようだ。


(はぁー。仕方ねぇか。待つかー。)


少しすると。ガラッと戸が開いた。


「ええ?孝くん!?」


藤堂が教室に入ってきた。


「おおう!おはよー!藤堂!朝はやいんだねー」


「私いつもこのじかんだよー。孝くんがいつもおそいだけー」


「だよな!俺、いつも遅刻ギリギリだしね」


「そうだよーこれからはもっと早くおいでよ」

(早く来てほしいなー)


「わかった!できるだけ早く来れるようにする!」

(藤堂と話したいしねー)


ガラガラッ

クラスメイトが登校して来始めた。


「藤堂?今日って部活ある?」


「多分あると思うよ!」


「ありがとう!」


気が付かないうちに、徹が来ていた。


「おはよー!徹!」


「おはよー!安藤くん!」


孝と藤堂が徹に話しかけた。


「おう!おはよー!おふたりさん!朝からお仲がよろしいですね。」


キンコーンカンコーン

始業のチャイムだ。


(はぁーねむいー)


「孝くん!孝くん!部活行こ!」


俺は、丸一日寝ていたようだ。


「そうだな!行こう!藤堂」

「あれ?徹は?」


「今日は用事があるって帰ったよ」


「それじゃーいくかー!」


「うん!」


俺達は久しぶりの部室へと向かった。


ガチャッ

ドアを開けると、先輩がイスに座っていた。


「あらー。後輩ちゃんたちー。ひさしぶりね!」


「麗香先輩!お久しぶりです」


藤堂が口を開いた。


「先輩お久しぶりです!」


「どうも。みんな。今日は自己紹介しようとおもうのよね。どうかしら?」


先輩がそう提案してきた。


「確かにそうですね。それがいいと思います。」


藤堂がそう言った。


「そうですね!俺も賛成です。」


「じゃあわたしからね!私は、綾野麗香。よろしくね!」


麗華先輩が微笑んだ。


「じゃー次は私ですね。私は、藤堂葵よろしくお願いします。」


藤堂が微笑んだ。


「次は、俺ですね。俺は、斎藤孝。よろしくお願いします。」

(美少女二人に見つめれると照れるなー)


「改めてみんなよろしくね!」


麗華先輩が少しニヤけた。


「ところで、明日、新しい部員が入ってきまーす!」


さっきのニヤケが完全な笑みに変わった。


「女の子ですかー?」


藤堂が質問した。


「女の子でーすよ!」


「あっそうなんですね。」

(ライバルが増えちゃう)


藤堂が少し落ち込んだように見えた。


「今日は何するんですか?」


「それがね。今日はなにもすることないの」

「てことでかいさーん!」


麗華先輩によって部活は終わった。


「藤堂〜一緒に帰ろ?」


「うん!かえろ!」


「麗華先輩さようなら!」


ガチャ

部室を後にした。


「ねぇ?孝くん?」

「新しい女の子のことどう思う?」


「いいんじゃない?にぎやかになって」


「そうだよね!」


「うん!」


気がつくと藤堂の家の前に着いていた。


「ついちゃったな!」

(も~ちょっと話したいなー)


「そうだね!はやいよねー!」

(もっと話したいなー!)


「孝くん!」

「藤堂!」


声が重なった。


「どしたの?孝くん?」


「えっとー。今度の文化祭一緒に周ってください!」

(言っちゃったー。)


「あのね孝くん。私もそれを言いたかったの。」

(孝くんも同じ気持ちで嬉しい!)


「やったー!ありがとな!藤堂!」


「うん!」


時計を見ると、6時20分を指していた。


「じゃあな!藤堂!またあした!」


「孝くんこそ!またあした!」


俺は、家に帰った。


(はぁーつかれたー!)


俺は、帰ってすぐベッドに入った。ベッドに入ったらすぐ寝てしまったようだ。


「よく寝たー。てかまだ2時かー。」


ふと携帯を見ると、藤堂からラインが来ていた。


[今日はありがとね!孝くんに文化祭一緒に周ってって言われて嬉しかった!文化祭もよろしくね!おやすみ!]


[おう!俺も嬉しかった!藤堂も同じ気持ちで!よろしくな!おやすみ!]


俺は、ラインを送ってすぐ寝た。明日も学校あるしね。














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