二日目
第2話
朝御飯を口の中にほおばり、家を出た。さぁこれからどんな高校生活が始まるのだろうか。電車に揺られて20分。学校に到着した。
「えっとー。教室は二階だっけ?」
「教室は二階ですよ。」
振り向くと昨日の女の子がいた。
「あっ君は隣の席の、、、」
「そうそう。これからよろしくね。」
キーンコーンカンコーン
「あっ早くいかなきゃ。」
「そうだね。遅れちゃう。」
俺たちは駆け足で教室に向かった。なんとか間に合ったようだ。俺達は各自の席につき、俺は、見慣れない教室を見渡した。
「おい。孝,,,,」
前の席のやつが話しかけてきた。
「お前、名前なんだっけ?」
「おいおい。ひでぇな。徹だよ」
「あっそんな名前だったな。まあこれからもよろしく。」
「で、話だが、お前何でまだ二日目なのに女子と学校来てるんだよ」
「たまたま会ったんだよ。」
「へぇーー。まあいいや。」
「で、お前、部活何はいんの?」
「まだ、決めてねえ」
「ふーん。俺も。」
キーンコーンカンコーン
「おい1時限目始まるぞ。」
「そだな。」
授業初日から寝てしまった。と、ふと横を見ると、あの女の子がこちらを見ていた。つい顔をそらしてしまった。
「ねぇねぇ」
「はいノート。」
優しい笑顔でこちらにノートを渡してくれた。
「ありがとう。名前は何ていうの?」
「私の名前は、藤堂葵。」
「俺の名前は斎藤孝。よろしく。」
「こちらこそよろしく。」
また、あの笑顔で微笑んだ。
キーンコーンカンコーン
「おい。孝。今日、ひまだろ?」
「まあ暇だな。」
「ちょっと俺に付き合え。」
「どこ行くんだよ!」
「まあまあ、ちょっと文芸部が気になってな。」
「わかったよ。」
「ありがとう~」
俺達は3階にある文芸室へと向かった。
そこにいたのは、藤堂だった。
「どうして、藤堂が?」
「孝くんこそ」
「俺は、こいつの連れ、徹の」
「はっはじめまして。藤堂さん。」
「はじめまして。安堂くん」
「で藤堂は何で?」
「私、文芸部に入ろうと思ってるの。」
とあの笑顔で微笑んだ
「あのー。孝くんもよかったら入らない?」
「考えとく」
「待ってるから。」
少し暗めの笑顔でそう言った。
「おい。徹行くぞぉー」
「藤堂さん。僕ははいりますからぁぁ」
と文芸室をあとにした。
そんなこんなで一日が終わった。