第8話 異世界1日目
今日は食べ過ぎました。
「よし、今日も良く狩れたな」
「兄貴ぃ、もうちょっとこの辺で、狩りますか~」
夕焼けの草原で、これから眠りに入ろうかというところに野太い声を聞こえた。
「おーっし、もうひと踏ん張りするか!」
「兄貴ぃ、その意気ですぜぃ」
どうやら2人組みの人間らしき人影が近づいてくる。
「……狩り? 何を狩るんだろうか?」
幸助は疑問に思いつつも、眠気に勝てず、ゴロゴロとそのまま眠ることにした。
「あ、兄貴ぃ、見てくだせえ。あんなとこにモヒカンがいますぜ。モヒカン」
「お、ほんとだ。寝ているようだな。チャンスだ。あのモヒカンいっちょ狩ろうぜ」
そういうと冒険者風の二人組は、兄貴と呼ばれたほうがバトルアックス、その連れらしきほうがナイフを取り出し、幸助に向かって走りだしてきた。
「どりゃああああああ!」
「おわっわあああああああああ」
凶器を持った二人組の駆ける足音が直進的にこちらに向かってきたことで、さすがに目が覚めた。
間一髪のところで兄貴と呼ばれた男が、振りかぶったバトルアックスを避ける。
「ちょ、ちょおおおおお、なんだあんたらあああああああ!?」
「「うわ、しゃべった!」」
2人組の声が見事にハモった。
「モヒカンってしゃべったっけ?」
「しゃべるモンスターなんてみたことありませんぜ」
「だよなぁ。知的生物をこOすのもなんだか気が引けるよな」
どこか国の団体のような発言をしながら、二人組は行動を止め、その生物とのファーストコンタクトを試みることにした。
スナック2袋はヤバイ