第6話 異世界突入
今日は、洗濯物少なかったおかげで少し小説進みます。
「ファアアアアア よく寝た」
俺は目を覚ました。だいぶ寝ていた気がする。
「ああ、お目覚めかのう。」
何かちっこいのが視界に入った。黒いボンテージを着こなし、日焼けしたその姿はどうみても、痴女っぽい恰好をした、ょうじょであった。かろうじて、いろいろと見えてはいけない部分は隠れていた。作業に没頭しているようで、ょうじょの肩越しに声が聞こえる。
「えーと、ここは?」
あたりを見回すと、もやがかかり、まるで雲の中にいるようであったが、よく目を凝らすとモザイクが部屋全体に細かくかかっており、ょうじょ以外は目を凝らしてもよく見えない。ただ、前方5メートルほどのところに【転生用】とプラカードの書かれた穴のようなものが見えた。うーむ、まだ夢でも見てるのだろうか。幸助センサーが働く。
「ここは、そうさな、天上界とでも言っておこうかのう。」
「我々の身内では管理室と呼んでいるが。」
「これから、お主を転生させる。いわゆるテンプレ異世界転生というやつじゃ。お主の前の人生は若くして死んだようだったから、唯一無二のスキルを一つ与えてやろう。」
そういって、ょうじょは振り向いたが、そこには誰もいなかった。
「…………?」
「ああああああああ、逃げよったあああああああ。」
「こんなん初めてじゃ。説明し終わる前に逃げるとは…。しょうがないやつじゃな。スキルだけは与えておいてやろうか。ふぅ、我ながら神のごとき采配。いや神だった」
プリプリ怒りながら、ょうじょは「管理室」に備え付けられていたPCのモニターに表示されている「鑑定」のボタンをクリックした。
「うーん転生先は何にするかな」
「まぁ、適当でいいか」
適当であった。