第二話(衝撃の事実!)
目覚めると、真っ暗の中にいた。
(ーーえ?周り真っ暗なんだけど。まさかあのくそじじい間違えたんじゃ…)
戸惑っていると、タツミの視界が急に光りで覆われると、息苦しさと頭痛が同時に襲い、あまりの痛さに大の大人が大泣きしてしまった。
(痛ってーー!!!)「オギャーー!!!」
(ーーへ?今の俺の声か?まるで赤ん坊の声……まさか)
周囲を見回そうとしたが、どうも体がうまく動かないし目もよく見えない。
(状況がいまいち把握できないな…)
金髪の女性がのぞき込んできてオレの体は持ち上げられたみたいだ。猛烈に眠気が襲いオレの意識はここで切れた…。
◆◇◆◇
ーーあれから1ヶ月後。
状況を整理した結果やはり赤ん坊らしい。
最初はあまりのショックにまた泣いてしまったが、受け入れることにした。
(ーーあのじじ神こんな大事なこと先に教えとけよな)
どうやらこの世界は中世時代のようで、平民>商人>貴族>王族になるにつれ偉くなるらしい。
自分の親は平民で、お互いがまだ子供のときは貴族の家系で、冒険者になるために12歳になって家を出たらしい。二人は冒険者になって3年目で知り合いパーティを組みどんどん活躍して結婚したらしい。
なぜこんな事知っているかというと、じじ神のくれたスキルの異世界言語認識(常時発動)による効果で、親と村長が会話してたときに盗み聞きしたからだ。このスキル予想以上にチートで、学んでもいないのに文字も読めたりする。まだ試してないが、古文書などの読めない文字もこのスキルでなら読めたりできそうだ。
そして世界のぼくの名前はルーカスのようだ。毎日お母さんが「ルーカスちゃんママでちゅよー」って言ってくるのですぐ分かった。精神年齢は高校生なのでルーカスちゃんなんて呼ばれるとすごく恥ずかしい…////。
この世界での自分の家族構成は、母親の名前はレビィらしい、金髪の美人でモデルにでもいそうな顔立ちだ。父親の名前はライオネル、銀髪の美男子でこちらもモデル顔だ。
こんな親に生まれた自分の顔は結構いいのかもしれないと期待でいっぱいだったりする。
あるときステータスウィンドウを見たときに気づいたのだが、今の自分は赤ん坊(それでも一般の赤ん坊の2倍)の力しかないらしい
(現在のステータス)
・名前 ルーカス
・種族 ヒト
・職種 赤ん坊
・体力 50/50
・魔力 5/5
・資質 96/100
・攻撃力 10
・持久力 8
・器用 7
・敏捷性 5
・知性 24
・精神力 35
・ボーナス 200ポイント(3歳から使用可能)
・スキル:異世界会話言語認識LV MAX、鑑定眼LV1、
身体能力LV4、剣術LV4、体術LV3、氣功術LV4(使用可能基準に達してないため現在使用不可)
以前見たステータスより低くなっていた。それに加えて、異世界言語認識、鑑定眼以外のスキルはまだ使えないらしい。
またスキルの使い方を調べていて分かったのだが、頭の中でイメージして詠唱するときの方がより効果が高まることが分かった。イメージなしで詠唱しても発動できるが効果は低かった。
たとえば、タオルを鑑定するとき頭の中でイメージしながら唱えたときの場合、
品名:タオル 主な使用方法:濡れたものを拭く 質:7/10段階中
イメージ無しで唱える場合、
品名:タオル
イメージするしないでここまで効果が変わるのだ。
今のところ、これぐらいしか分からないがまだ1ヶ月しか経ってないのでこれ以上の成果は得られなかった。というか動けないのでほとんどが親の会話でしか情報が得られないのだ。
なのでこれからは体を鍛えながら、本とかでこの世界の情報を調べることにした。
全然ストーリーが先に進められませんでした(泣)
矛盾している所があったらぜひ教えて下さい。