第1章 2節
あのあと出世払いでいいだかなんだかで5000セルと少しの食料と旅人用の鞄を貰って宿屋と酒場を紹介して貰った
酒場ではどんなものがあるかは分からないが仕事が貰えるらしい
金に困ったらここにこよう
因みに着ていた服は鞄に入ってある
衛兵さん曰く「そんな服はみたことがねぇ。お前さんは悪いやつじゃなさそうだがこの国に馴染むまではその服は着てない方がいいだろう。民に怪しまれるからな。」とのこと
しばらくはもらった服で過ごすことになりそうだ
そんなこんながあって日が暮れてきたので宿屋にいくことにする
この国の宿屋は2箇所しかない
一つは普通の宿屋、もう一つは裏通りにある簡易宿泊用だ
宿屋に着き料金を払う
部屋はがら空きのようで人の声はほとんど聞こえなかった
一人になり、慣れないことに対する緊張や長い間歩いた疲れが出たのか昼あたりに寝たのに眠くなってきたのでもう寝ることにする
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「...ス......リアス....エリアス!」
「ふぁ~?ん?あなたはあのときの...!」
「そうです。あなたをここに飛ばした者です。」
「貴方の名前は?俺にやって欲しい事って?」
「名前はまだいえませんが一応女神です。あなたにやって欲しい事とは世界を巡って世界にある問題を解決して欲しいのです。」
「なんで女神様は俺にそんな事を?」
「世界の選択です。私だってあなたを選びたくて選んだんじゃないんです。こんなことがなければ今頃遊んでいたのに....」
ずいぶん適当な女神だなぁ
本当に女神なのか怪しいところだ
「ん?今何か失礼なことを考えましたね?」
「いやいや、そんなことはありませんよ。本当に。」
「本当ですか?まぁ、そんなことより...だ..な....ま..」
「なんて言ってるんですか?」
「..が....てい......度はな...」
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朝になり目が覚める
夢で女神とやらと話していたせいであまり寝た気になれないが、目的が少しわかったが、最後のほうが聞き取れなかった
今度また話せるのだろうか
少し眠くてだるいけどやっておきたいことをさっさとやってしまおう
宿屋の出す朝食(おそらく小麦で作ったであろうパン、コーンスープのようなもの)をすばやく平らげ、
調べたい事があるが書物の置いてる場所がわからないので昨日あった衛兵さんのところへ向かう
「おはようございます衛兵さん。」
「おう、おはよう。何の用だ?」
「実は書物のある場所があるか聞きたくて...」
「ああ、修道院のことか。ここ町の中央のほうにあるぞ。」
「そうですか。ありがとうございます。」
調べたいというのは生態系や歴史のことだ
ここに来てまだ2日目、どういったものがあるなんて当然知らない
知っていればある程度のことには対応できるだろうから調べれるだけ調べておこう