表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

いつもの風景?

「ないーっ!!無い無いないない!!!」

美代みよちゃん?どうしたの?」

「あ、ママ!!私の体操ズボンがないねん!!今日、体育あるからいるのに!!」

「えぇー?二階のベランダに干したんだけどなかったの?」


「なかったの!!」


「おはようございます。いやぁー今日も賑やかですね」


「あら、拓郎たくろうさん!おはようございます」


美月みつきさん、美代ちゃんどうかしたんですか?」


「体操ズボンがね、消えちゃったんですって。コーヒーでいいですか?」


「ありがとうございます。ほぉー。美代ちゃんすぐに物をなくしますね~」


「ほんと、困った娘ですわ」


「ちょっと、クズさん。。」


「おはよう。美代ちゃん!それと、僕はクズじゃなくて、久住拓郎くずみたくろうだからね」


「おはようやないねん!!!それ!あんたが履いてるそれや!!!」


「ん?このズボンかい?昨日ね、僕がお風呂から出たら、かごの中に入っててね。」


「それや、うちが、一時間も探してたのはそのズボンや!!!」


「あ、これ、美代ちゃんのズボンだったの?ごめんね、今脱ぐから」


「いらんわ!クズさんが履いてたんとかはきたない!!いってきます!!」


「あら、でも体育は?」


「休む。ママそれ、取り上げて洗濯しといて」


これが、我が家の日常風景


我が家は、大阪と奈良の県境にある山のふもとで小さな下宿と定食屋を営んでいる。

そして、毎回毎回うちのズボンやらリュックやら、電子辞書やらを勝手に使って

ひょうひょうとしてるのが、うちの下宿に住んでいる、久住 拓郎

なんの仕事をしてるかわからん男

ママによると、25歳で小説家らしいけど、それもほんとかどうかは怪しい。


そして、七瀬ななせ 美月みつきママは下宿と定食屋を一人で切り盛りしてる頑張り屋さん

近所で評判の美人さんなんよ


で、うちが七瀬 美代 高校三年生。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ