36.意識の狭間
憲一が次に気がつくと、天井の蛍光灯が目に痛かった。全身に鈍い痛みを感じながら、自分が**ストレッチャーの上**にいることを理解した。顔を覗き込んでいるのは、心配そうな表情のグルリンだった。彼女の顔に怪我はなく、どうやら無事だったようだ。
「憲一さん!」
彼女が自分の名を呼ぶ声を聞きながら、彼の意識は再び遠のいていった。
目覚め
次に目を覚ますと、そこは白い壁に囲まれた病院のベッドの上だった。腹部に巻かれた包帯が、先ほどの出来事が現実だったことを物語っている。
ベッドの傍らには、グルリンが椅子に座り、心配そうに彼の顔を見つめていた。その表情には、まだ恐怖と安堵が入り混じっていた。憲一は、彼女の無事な姿をはっきりと確認し、安堵の息を漏らした。
「目が覚めた…! 憲一さん…」
グルリンは、憲一の手を優しく握りしめた。その温かい感触が、彼の心を落ち着かせる。憲一は、彼女がここにいてくれてよかったと心から思った。
「タケシは…?」
憲一がかすれた声で尋ねた。
「警察に連れて行かれた。フォロワーのみんなが取り押さえてくれたんだ。もう大丈夫だよ」
グルリンはそう答え、涙ぐんだ。憲一は、この戦いが終わったことを悟った。彼の「掃除屋」としての戦いは、血に染まったが、最終的に、かけがえのない大切なものを守り抜いたのだ。




