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掃除屋の憲一、基地の街の風景  作者: バッシー0822
超限戦編

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30.お馬さんに聞く超限戦:file 15

「お馬さんに聞く超限戦、始まるよー!今日のテーマは、私たちの町で今、まさに仕掛けられている見えない戦い、**コードネーム『タケシ』**だよ!」


グルリンの元気な声と共に、動画配信が始まった。馬のお面を被ったルーキーが、いつものようにホワイトボードの前に立つ。


「今回は、この町で起きたネット上の不審な動きについて、具体的に解説していきます」


ルーキーはそう言うと、画面にグラフやデータ、そして怪しげなSNSアカウントのキャプチャを映し出した。


「これを見てください。このアカウント群は、特定のハッシュタグを使って、一斉にプロパガンダを拡散しています。しかも、その投稿の時間帯や内容、使われているキーワードに、不自然なほどの一貫性がある。これは、人間が手作業で行っているものではなく、**スクリプトによる影響力工作**である可能性が極めて高い」


ルーキーは、スクリプトの仕組みを分かりやすく説明した。あらかじめ設定されたキーワードや画像を自動的に組み合わせ、複数のアカウントから同時に投稿する。タケシが、特別なIT知識を持たなくても、絶大な影響力を手に入れられた理由を、具体的に解説していく。


「つまり、タケシがやっていたことは、彼自身のアイデアというよりも、誰かが作ったプログラムを動かしていただけだったんです。タケシは、言ってみれば、そのプログラムの**『オペレーター』**に過ぎない」


衝撃とプレッシャー


その頃、タケシは自室で動画配信サービスを見ていた。いつものように暇つぶしで見ていた「おすすめ動画」に、偶然にもその動画が表示されたのだ。タケシは、動画のタイトルと、馬のお面を被った男の姿に、最初は嘲笑を浮かべた。しかし、ルーキーが話し始めた途端、彼の表情は凍りついた。


(なぜ、それを……?まさか、そんな馬鹿な……)


ルーキーが解説するスクリプトの内容は、まさに彼が使っていたものと寸分違わなかった。タケシは、自分の秘密が、不特定多数の視聴者に、いとも簡単に暴かれていくのを目の当たりにし、衝撃を受けていた。


時を同じくして、タケシのスマートフォンに一本のメールが届いた。それは、某国のシンクタンクからのものだった。


『佐野武志様。この度の貴殿の活動につきまして、効果の減退が著しいと判断いたしました。つきましては、次月より支援額を**減額**させていただきます』


メールの冷徹な文面に、タケシの顔から血の気が引いていく。彼の成功の土台が、音を立てて崩れ去っていくのを感じていた。


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