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掃除屋の憲一、基地の街の風景  作者: バッシー0822
超限戦編

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25/37

25.再会:情報空間のヒロイン

憲一は、焦燥感を募らせながら、今日も基地の周囲を軽バンで巡回していた。町のあちこちに増殖する「R」のシールを、黙々と剥がしていく。手作業での「掃除」は物理的な枚数こそ減らせるものの、情報空間に拡散されるタケシのプロパガンダには到底追いつかない。疲労と無力感が、ひしひしと彼を蝕んでいく。


その日の午後、基地のメインゲート近く、いつも飛行機ファンが集まる撮影スポットに差し掛かった時だ。憲一の目に、見覚えのある顔が飛び込んできた。


そこにいたのは、鮮やかな色彩の**アニメキャラクターのコスプレ**に身を包んだ若い女性。彼女は慣れた手つきでスマートフォンを構え、様々なポーズを取りながら自撮りをしている。その表情は明るく、どこか楽しげだ。周囲の好奇の目をものともせず、堂々とシャッターを切っている。


憲一は思わず軽バンを停めた。その顔は、紛れもなく、かつて彼が米兵とのトラブルから救い出し、治療費を払ったあの「メンヘラ女子」だった。


女性がスマートフォンの画面を確認しながら、ふと顔を上げた。憲一と目が合う。彼女は一瞬、きょとんとした表情をしたが、すぐに破顔した。


「あれ? 憲一さんじゃないですか!」


彼女の声は、以前のような陰鬱さはなく、弾むような明るさに満ちていた。憲一は、その変化に驚きつつ、彼女がコスプレ姿でこの場所にいる理由に、ある確信を抱いた。


「君は……**グルリン**か?」


憲一の問いに、彼女はにこりと笑って頷いた。かつてのトラブルの場での再会ではなく、彼女が自らの意思で、自身の「武器」を手に、情報空間の最前線に立とうとしている姿。憲一と、SNSのフォロワー数万を抱えるインフルエンサー「グルリン」こと**沢田理恵**の再会は、情報戦で手詰まり感を抱えていた憲一にとって、一筋の光明となったのだった。



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