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ある時のSNSへの投稿から

ちょっと前半部、打ち込み済みだったので冗長とは思いますが、活かしました。

午後5時、川反へと歩く僕の傍らを追い抜いていく気配がして、見返すと僕より年上と思われる痩せた男が、黒のスラックス、革靴、キルトのコート姿で軽快に歩いている。

(あー、ウッキウキだな〜)

そのリズミカルな足の運びに、僕は思わず苦笑いを浮かべてしまう。明らかに彼も、夜の淑女たちへの期待感で走り出さないのが不思議なテンションである。

そんなことを思う僕自身が、夜のお譲様の約束に向かって歩いているのだから、目くそ鼻くそである。

ただ違っているのは、僕は2時間後の約束まで、時間をつぶしながら歩いているという点だ。

小腹をしのぐため、何か食べてもいいけど、一軒目が郷土料理、風居酒屋となればラーメンを食べてから向かうというのも無粋である。

そもそも小腹が空いたと言いながら、ラーメントッピング全のっけを食べる。やつはそうそういないだろうが、僕はメニューを見ると頼んでしまう。


「このつぶやきから、未来の連中は何を分析して哲学だの思想家だのって評価してるんだ?」


(この一見、浮気心の吐露をSNSで行うお馬鹿さんと見せておいてからの、将来何かあった時のためのアリバイとしてつぶやいたという分析がされていて、さすがは戦略家だの今孔明とか疑似恋愛の長とか、なかなか高評価よ)

「おい、最後のは誉め言葉じゃないだろう」

(でも、あなたの奥さんもそんな場所で見つけたんでしょ)

「まあ、そうか…あれは出来た嫁だ」

(そうね。あなたのお姉さんと奥さんは、異人奇人を支えた存在として、朝の連続ドラマ小説に何度もヒロインとして取りあげられているくらいだもの)

「ちょ、待て。続いているのか?朝ドラ?」

(そりゃ、日本放送協会のドル箱だもの、奥様がモデルの作品はどれも超高視聴率を叩き出して、何度もNHKの危機を救ったと言われているわ)

「放送法も残っているのか!やばいな未来も」

(それとこの記事を文学的に考察すると、トッピングの全のっけは「据え膳喰わぬは男の恥」を暗喩していることになっていて、大学入試の問題にも引用されているわ)

「やべーのは、未来じゃなくて、学者もか、そんなことより幕末は今て言うのも変だが、どのあたりに居るんだ?」

(それは、…)

次話より幕末の展開が始まります。来栖傳の解釈による明治維新を描いてみます。

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