001アサシン
「こちら、ジャッカル。デビル部隊との交戦中!早く応援を頼む、このままだと押しきられる!」
2005年 10月D.projectが実行された日。俺は、この日の事を忘れない。あの忌々しい悪夢を…………。 ここは、小さな国日本。俺はこの日、親と一緒に店で夕食を食べに来ていた。急に、外が騒がしくなったかと思うと、それはいきなり始まった……。
「速報です。只今、東京中心部にて大規模な爆発がありました。死者は、多数でている模様です。」テレビからでも騒がしさが伝わってきた。「中継繋がっております。谷川さん!どうぞ!」キャスターの人が言うと、中継へ切り替わった。「こちら、谷川です。みての通り地面に直径約100mの穴が空いています。これは、大規模なテロなのでしょうか?一体、何が起こっているのでしょうか。おや、ななな何でしょうか!?あれは、、、!ぎゃぁぁあああ……。」生中継が一度切れてしまった。「映像の乱れ失礼致しました。中継車のほうにトラブルがあった模様です。只今、新たな速報です。国家直属の部隊アサシンが、動いていると情報入りました。国民の皆様ご安心して下さい。また、情報お分かり次第お伝え致します。02ニュースでした。」速報ニュースが終わった。「何か、あったみたいだな。騒がしいし混まない内に家に帰ろうか、レン。」父は、そう言うと会計を直ぐに済ませて俺を車に乗せた。車で家に向かう途中、信号で止まっているとその爆発は急に起きた。「何だ!!」父が、そう叫び外に出た瞬間だった。父の首が飛んだ。俺には、何が起きたのか理解出来なかった。父は、そのまま倒れ込んでいった。辺りは、爆発と人の死により混乱していた。俺は、車の後部座席でうずくまっていた。すると、爆発した方から一人の男がこちらへ向かってくる。男は、全身紫で何も持たずに、こちらへ向かってくる。俺は、そいつの目を見た時背筋が凍った事を、今でも覚えている。あれは、人の目ではない何か違う生命体の気がした。すると、男が何か言ったと思ったら細くて大きな剣が出てきた。俺は、何故か男が次に言った言葉ははっきりとわかった。「デモーンズソウル」男は恐ろしいほど姿形が変わっていた。まるで、獣いや鬼のようだった。細くて長い剣を振り回し、人々を殺していく。みるみる内に、交差点が血の海になっていく。奴は、こちらに気付くと口を大きく開けると、そこへ黒いエネルギーが溜まっていく。そのエネルギーを、放ってくるのであった。その得体のしれないエネルギーが、当たると思った瞬間それは起きた。
「戦う時だ。マリア!」そう聞こえたかと思うと、身長の大きな黒人が剣でエネルギーを弾き返した。「こちらジャッカル!紫色のボディだ。間違いねえ、奴はデビル部隊所属のアサシンだ。」ジャッカルという黒人は、赤色の服を着ていた。デビル部隊だとか、アサシンだとか、俺には全く理解が出来なかった。俺には、恐怖で車の中から立ち去る気力も残って居なかった。「お前は、そこで大人しくしていろ。俺の名はジャッカル。ジャッカル・エバンスだ。国家直属の部隊アサシンのレッド隊No.4だ。そこで大人しくしてろよ。」そういうと、黒人の男は鬼に向かっていった。「これは、やはりなそういう事か……。早く終わらせてもらうぜ!!出でよ紅蓮の炎!くらえ火球連!」男は、左手から炎を出した。人間にこんな事ができるのか?皆、化物じゃないか。これは、いったい。紫色の鬼は、炎をくらってもびくともしていない。「がががががぁぁぁあ!!」再び長い剣を鬼は振り回し始めた。「これじゃあ、ラチがあかない。下級の術では無理か。仕方ない。マリアよ、奴を倒そうぞ。熱い魂よ、天を焼け地を焼け、燃えさかれマリア!」そういうと、剣が炎の剣に変わった。「一撃で死ぬなよ。デーモン……。一閃!!」そういうと、炎の剣の斬撃が横一直線に鬼を襲った。「ごぁあああああああ。」鬼は、真っ二つに切れた。「騒がしい奴だったな。こいつの被害は、大きかった。まさか、現世にデーモンが出てくるとわ。ん、新たな敵襲か?でかいなこの鬼力。っち、3体くるか。何とか、食い止めるか。おい、そこの人間達早く逃げろ。巻き沿いにあいたくないだろ?言わんこっちゃない来ちまったよ。」黒人の男がそう言うと、人々が逃げ出す。俺は、逃げられなかった。完全に腰が抜けてしまっていた。「ふふふ。君が、アサシンかね。レッド部隊か。ぁあ、炎の部隊だったけ?まあ、そんな事はどうでもいい。自己紹介が遅れたね。デビル1部隊長のセラ・デキラトスだ。宜しくアサシン君。」眼鏡を掛けた男が言う。「私は、デビル1部隊副長リアーナ・テンプテスお願いね。」長身の女が言う。「俺が、デビル1部隊No3のグライ・ドーベレだ。」荒い口調の男が言う。「デビル部隊に、何部隊とかあるのか。それは、初めて知ったよ。俺は、アサシン部隊レッド隊No4のジャッカルだ。さぁて始めるか。」黒人の男がそういうと、彼等は不敵な笑みうかべる。