重たい愛
秘密とラピスを守れればそれでよかった。
それと同時に、自分がこの世から去る時、この力は信用できるものに受け渡す必要があった。拠り所の無くなった力は体を求め彷徨い、踊り子以外の人間に宿るとその人は力に耐えきれず命を落とす。そう力が教えてくれた。
信頼できる踊り子。そんな人って、だって、彼しかいない。
ごめんね、ごめんねラピス、私の勝手で貴方を巻き込んでしまう。でも、私は
私が死んだ後も貴方に私を抱えていて欲しい、なんて考えてしまった…
彼女は撃たれる。ラピスを傷つけられてたまるか。
私の全ては彼にあげると小さい頃約束したの。彼は覚えてないかもしれないけれど。
誰もこの力をラピスが持ってるなんて思わない。だってこの力は
本来踊り子になれる女性が持つものだと思われてきたから。
「ごめんねラピス、好きだよ」
あなたの前から消えても私は貴方を守り抜くから。
彼女は彼にキスする。全てを与えるために。彼は知らない。この力の事なんて。このキスの愛以外のもうひとつの理由なんて。
「好きだよずっと」
そう言われて心の底から嬉しかった。
これから貴方の心を縛り付ける勝手な私を許して。




