87、今後の母校について。 (1986年2月~1986年3月上旬)昭和61年 小学6年生
僕と三花ちゃんは小学校のテストは100点満点を取り、全教科オール5(5段階評価で5が最高)をたたき出していた。
成績優秀で人望にもあふれており、周りの児童から親しまれた。
そうこうしている内1986年2月頃、小学校生活も終わりに近づき、僕達と両親と芸能事務所社長、音楽のレッスンの先生を交えて会議をした。
そう、前々から話題に出ていたいつから顔出しで芸能界活動するかという事だ。
芸能事務所の方では既に顔出し後の売り方を模索しており、まずは子役として歌手を続けながら俳優として売り出そうとしていた。
僕は俗に言う『ロリ巨乳』の美少女なので特徴もありすぐに知名度が上がると言う方針。
三花ちゃんの場合も、筋肉質の美男子の成り、女性の人気が得やすいと言う目算があった。
話し合いの結果、中学校から顔出し解禁すると言う話に決まった。
今まで周りの児童や先生も『ユー&ミー』のファンであると公言している。
僕達が顔出ししてイメージが崩れて幻滅しないだろうかと考えが及んだ。
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僕と三花ちゃんはある日今後僕らの小学校の校区が分離する為に中学校を建造している現場が見える付近に行った。
≪ここが中学3年生の時に使用されるんだね。≫
≪あら?雄蔵さんにとっては2回目?もしくは3回目じゃないかしら?≫
≪そうなんだよね。今までは工事現場で建造中を見た事なかったから今後母校となる中学校の出来る様を目に焼き付けておきたいんだ。≫
≪雄蔵さんてロマンチストなのね。≫
≪そうかな?三花ちゃんは初めてとなるんだよね?≫
≪そうかもしれないわね。前世の魂だけの存在だった時と比べたら実体として動いてる今世は初めてね。≫
僕ら以外に周りに人はいない。
この会話はおいそれと聞かれては困る内容だからだ。
その為僕と三花ちゃんは念話で会話をした。
もしも目撃者がいたとしても、仲の良いカップルが工事現場を見学しているだけに見える事だろう。
それから今度入学中学校の下見がてら付近を散策した。
2年間だけとは言え、僕らの母校となる中学校。
年数で言えばこちらの方が上ではあるが・・・。
流石に小学生2人だけで夕方を歩くのは危ない。
僕と三花ちゃんは帰路を急いだ。
『今世でも公私共に頑張らないといけない。』
そう固く心に誓った。
≪雄蔵さん、私も同じ気持ちよ。一緒に頑張りましょうね。≫
≪ありがとう。三花ちゃん。≫
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そうこうしている内に1986年3月上旬。小学校の卒業式が執り行われた。
思えば僕と三花ちゃんは6年間同じクラスであった。
2人の仲を取り持つ為のなにかの力が働いているのか・・・?
三花ちゃんの方から呼ばれる。
「鏡原雄蔵。」
担任の先生が卒業生の名前を1人1人呼び上げ、順番に校長先生より卒業証書を手渡しされる。
しばらく男子の名前が終わり女子のなまえが呼ばれて行き、僕の順番が来た。
「鏡原三花。」
僕はすっと椅子から立ち上がり壇上へ上がる階段に向かう。
壇上に立ち校長先生と相対して校長先生ははたっと気が付いた。
校長先生の前に有る机と僕の胸が邪魔をして受け取りずらいと認識した。
そっと校長先生は横にずれてくれてぼくもつられて横にずれ、無事に卒業証書を受け取った。
そして何事もなかったかのように元の場所に戻る校長先生。
僕は他の卒業生の見本を元に自分の席につく。
そうこうしている内に無事卒業式が終わり、皆との別れを惜しんで帰宅の途についた。
今日は卒業式の余韻を楽しもう。
でも明日からは忙しくなる。中学校の色々な採寸作業があるからだ。
おまけに成長著しい胸部。下着のセット、制服、体操服諸々の採寸してのオーダーメイド。
やる事だらけである。
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