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84、ファンクラブ(1984年昭和59年)小学5年生

 「三花ちゃん、運動きつくないの?」

 「え?どうして?」

 「だって、ねえ・・・。」


 クラスメイトから聞かれる。視線はある一点を見つめて・・・。

その視線の先には、見事に実った形の良い胸部の膨らみ。


 1984年小学5年生のある日言われた一言。

正直前世でも同じ成長度合いだったので気にならなかったが、僕は平均よりもとても大きいらしく身体測定で計測したらGカップあった。

身長は相変わらず130cmのまま一向に推移せず、雄蔵である本来の三花ちゃんはすくすくと成長して150cmあり、順調に身長が伸びて行っている。


 並んで歩いていると、雄蔵である三花ちゃんの方が見た目お兄ちゃんで、三花ちゃんである僕は妹の様に見られた。

 

 陰では2人ともファンクラブが有るらしい。

 それに対し疑問に思っていたけど、校舎のふとした所で女子児童達の会話が聞こえて来た。


 「ねえ、鏡原雄蔵様って格好良くない?」

 「そうよねえ。私ファンクラブに加入しようと思ってるの。」

 「なぜか双子の鏡原三花ちゃんにべったりなのよねえ。」

 「男女の垣根が無く、そこには愛が有るのよ。」

 「あら、この子また始まった。」

 「でも兄弟が仲が良いのはいい事じゃないの?」

 「それはそうだけど、私達の雄蔵様を独り占めにしてるのが悔しいのよ。」

 「それはそうと知ってる?鏡原三花ファンクラブも有ると言う事を。」

 「『三花ちゃんを愛でる(めでる)会』、でしょ?」

 「他にも複数のファンクラブが有るらしいわよ。雄蔵様も有るみたいだけど。」

 「私、実は三花ちゃんと雄蔵様のファンクラブ両方とも加入してるの。」

 「そうよねえ。三花ちゃんは妹の様で愛らしく、雄蔵様はお兄様みたいな感じでたくましい身体付きしてるよね。」


 前々世の僕が聞いたら卒倒したかもしれない。

体力作り等の自分磨きをせずにただ漠然と過ごしていたあの頃。

いわばモブの様な存在でその他大勢の一員であったと思う。


 反対に三花ちゃんも僕に対するファンクラブの噂話は聞いていたらしい。

男子達から人気で、三花ちゃんの趣味等の質問をされた事があるらしい。

 お菓子作成等と答えたら、『俺も三花ちゃん手作りのお菓子食べたい。』等言われたらしい。


 実は先生方もファンクラブの一員らしく、事あるごとに僕と三花ちゃんは先生達から色々と話しかけられた。

 人気が有るのは良い事なのだが、皆に秘密にしてる事がある。

これを公開するともっと人気が上がるかもしれない。

すなわち、幼稚園の頃から僕ら2人はユニット名『ユー&ミー』として芸能界活動していると。

 顔出しNGにしてるのでまだまだ皆にはバレていない。

でも問題点が生じて来た。

今は小学生5年。三花ちゃん(雄蔵)の声変わりが始まってきたのだ。

 最初は風邪かな?という感じであったが声質の変化に戸惑う三花ちゃん。

それでも雄蔵の天使の声は魅力的であり、声変わりした後でも音楽活動を続行した。


 事務所側では早期の内から顔出しNGを解禁して俳優業に立たせて力を付けさせたいと思っているみたい。

 その欲求はあるがまだまだ未熟の身、顔出しNGでもうしばらく活動しようと僕は三花ちゃんと話あった末、芸能事務所社長や音楽のレッスンの先生にお願いした。

 


 謎のユニット『ユー&ミー』その正体はいまだ世間には公表されてはいないが、途中で声変わりしたと言う噂で今は小学生か中学生だろうかと言われていた。

 

閲覧していただき誠にありがとうございます。


m(_ _)m


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