81、小学校入学式 (1980年4月某日) 小学校1年生
1980年4月某日、僕と三花ちゃんは小学校の入学式に参加していた。
保護者席ではお父様とお母様が来て下さっており僕らの晴れ舞台を見て下さった。
僕と三花ちゃんは同じクラスとなり、低学年として2年間同じ顔ぶれのクラスメイトになる。
校長先生等からの挨拶が終わり、各クラス先生について行って入学式を退場した。
新1年生は6組ある。言わば僕らの学年が第二次ベビーブームの頂点の学年であり、今後減少傾向に陥る事になる。
現在、新体育館を急ピッチで建設中で2年後に完成の予定である。
つまり僕達が3年生になってから使用可能となるわけだ。
すなわち入学式はいずれ旧体育館と呼ばれる事になる現在使用中の体育館を利用した。
教室に戻り各自自己紹介をする。
僕の順番がまわってきた。
「皆さん、初めまして。鏡原三花と申します。趣味はピアノと水泳でございます。」
ペコリとお辞儀をしてクラスメイト達にアピールする。
この小学校では誕生日順で席に座っており、自己紹介は4月生まれの子から男女の順番関係なく行われた。
そして僕の次は三花ちゃんの番。
「皆さん、初めまして。鏡原雄蔵と言います。趣味は同じくピアノと水泳になります。」
三花ちゃんもペコリとお辞儀をして皆にアピールをした。
「鏡原三花ちゃんと鏡原雄蔵君は双子(表向きそう言う設定)になります。どうでしょう?
2人とも顔立ちがそっくりでしょう?」
担任の先生から補足情報がなされた。
「すげえ~。僕、双子の兄弟なんて初めて見たよ。」
「私もよ。」
クラスメイト達からの反応が返ってくる。
厳密に言えば、双子と言うより同一人物なんだけどね。男女が違うけど。
自己紹介はそれ以降も続き、最後の子が終わったら教科書やお道具箱の配布の時間が来た。
「落丁等が無いか皆さんパラパラと教科書をめくって確認してくださいね。」
教科書を配り終えた後はお道具箱が配られた。
既に精神年齢では老年に達しているが、中身を見て大変懐かしい気持ちになった。
お道具箱を手提げ鞄に入れて、教科書類をランドセルに入れた。
この頃は男子は黒色のランドセル。女子は赤色のランドセルが当たり前の時代であり、後世の自由にランドセルの色を選択出来る時代には程遠かった。
現在の男子の雄蔵である三花ちゃんにとって、女の子としてでは無く男の子として生活しなくてはならない。
とても不憫に思ったがどうする事も出来ない。
前世で僕が三花ちゃんと言う女子として成長するにつれ慣れた様に、既に6年余り雄蔵として男子の生活をし続ける内に慣れて来たと思う。
実際、小学校入学前に三花ちゃんに念話で確認したら別に問題が無いとの事。
それを聞いて僕は安心した。
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入学式の翌日に皆各自で育てる事になる鉢と植物の種が配られた。
この学校の1年生はアサガオを育てる事になっており、生き物や植物を育てて行き清らかな精神に育つ様に教育の一環として採用されている。
また、飼育室もありそれらは高学年の方々が世話をしている。
まだ新入生の僕達のクラスには水槽が有り金魚が育てられた。
皆興味深々で餌を与えたりしており、可愛がっていた。
それらは他のクラスにもあり、皆、大事にえさやりをしていた。
勿論アサガオにも毎日の様に水やりをして夏頃に花咲くのが楽しみである。
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