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76、(幼稚園)水遊び大会 (1977年夏)年少組  

 1977年夏、幼稚園で水遊び大会が行われた。

内容としては、子供用ビニールプールが数個用意されて園児は水着になって水に入る。

 水の掛け合いをする園児達。わいわいと喜ぶ声が周りから聞こえた。

いよいよ僕と三花ちゃんのグループの順番になり一緒にビニールプールに入った。


 「ユー君(雄蔵の愛称)、水が冷たくて気持ちが良いね。」

外見は女の子の三花ちゃんである僕が、外見男の子の雄蔵である三花ちゃんに対して愛称で声を掛けた。


 「そうだね、ミーちゃん(三花の愛称)。太陽の日差しに火照った身体に丁度良いね。」

ユーちゃん(三花ちゃん)も僕の問いかけに気付いて返事をしてくれた。


 「ユー君もミーちゃんも仲が良いね。そう言えば2人とも水は怖く無いのかい?」

付き添いの幼稚園の先生に聞かれたが、

 

 「と、言いますと?」

ユーちゃんである三花ちゃんが聞き返す。 

 

 「まだ園児の多くはプールに潜ると言う行為は慣れていないみたいだけど、あなた達は慣れてた様だったからね。」

先生が質問に質問を返した事を見て見ぬふりして答えてくれた。


 「大きくなったら解るけど質問に質問を返すのは良くないんだよ。今後は注意しようね。」

 「はあい。」

 「で、再度の質問だけど君達は水に慣れてる様に見えるけど?」

先生が再度問いかけてくる。

ここでは僕が返答する。


 「先生、プライバシーの侵害になりますが良いのでしょうか?ちなみに私達は深い所はまだ無理でありますが、水深1mくらいなら大丈夫だと思います。」

 「そうかいそうかい。他の園児は怖がっていてね。何か指導でもしてくれないかい?」

 「またの機会が有れば・・・。そろそろ私達の順番が終わりそうなので。」

 「その様だね。ミーちゃん、ユー君、他の子の指導もお願い出来るとありがたいな・・・。」

やんわりと断りを入れているつもりだが先生は指導のお願いをしてくる。

そこでユーちゃんが、


 「なら先生、何個かの洗面器を用意して息継ぎの練習からしてはどうでしょうか?水泳の基本だと思いますが?」

 「それは分かるけどね。ありがとう、貴重な意見参考にさせて頂くよ。」

三花ちゃんと先生のやりとりをそばで聞いている僕。

三花ちゃんなりに水泳教室で学んだ事を園児達にどの様に教えればいいか先生と話し合っている。

 

 「ユー君、大変貴重な意見ありがとう。今後の教えの参考にさせてもらうよ。」

気が付けば三花ちゃんは他の先生を交えた複数の先生と話していて、僕も見習わなくちゃと思った。


 水遊び大会が終わり、着替えている所クラスメイトから尋ねられた。

「ねえ、ミーちゃん。そのバスタオルの様ですっぽりと身体を隠しているのは一体なあに?」

「これはね、『巻きタオル』と言って普通のバスタオルとは違い、ゴムで固定してスカート状になっているから両手が自由に使えて大変便利なんだよ。」

 

 「ありがとう。それはどこに売ってるの?私にも使える?」

そのクラスメイトの一声で僕の周りまたは三花ちゃんの周りに集まってきた。

 

 「なあなあ、ユー君。それはどういった代物だい?」

僕にも三花ちゃんにも興味津々と言った感じで尋ねてくる。


 「なあ、どこでそれ売ってるのかい?」

 「いえ、これは私達が親に頼んで造ってもらったの。」

 「ふ~ん、ではまだどこにも売ってないのかい?」

 「それはどうだろう?同じ考えを持っている方はいると思うからいずれは出回るんじゃないのかなあ?」

 「ありがとう。今度親に頼んで造ってもらってくるよ。参考にさせてもらうね。」

 「確かにこの『巻きタオル』は便利そうだね。」


 何気無い会話で終わるはずもなく、その『巻きタオル』の事に興味を持たれた。

僕らは親に頼む時の両親の反応が気になる。何気ない頼みだったはずだが、商魂たくましい大人が見ればどうなるか・・・。

その影響は測り知れない物となった。


 元の発明した会社には悪いけど、人気商品となりみだりにお願い事も難しいと3度目の人生で思い起こさせられた。


 今までは普通のタオル、またはバスタオルを使用しての着替え。

この活氣的な商品によって素早く、安全に出来る。需要が高まったのも無理は無い。



 



 

 



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