75、三度目の幼稚園入園 (1977年4月)年少組
1977年4月、僕と三花ちゃんは幼稚園の制服に着替えて幼稚園の門扉の前で家族で記念撮影を撮った。
事情を知らない他の父兄からは僕達の事を可愛いくて仲の良い双子の様に思っていたらしい。
担任の先生も最初は双子の様に思っていたらしいが、園長先生に親が事情を話しておりなんとか事無きを得た。
内容としては、双子として平等に接して欲しいと頼んでいた。
理由としては養子の様な物であるが、鏡原家の一員として扱う事にしていずれは許嫁なので次代を継ぐ人間になって欲しいとの事であった。
他の父兄の方や先生方はまだこの事を知らない。
一応僕達自身にも2人は双子だとして家族は接している。
当の本人達なので僕達や周りに言えない理由は分かっている。
実は双子では無く、血の繋がりも無く許嫁だと言う事は僕達が大きくなったら打ち明ける事にされていた。
それまで僕達は仲が良い双子になっていく必要がある。
でも本来は双子以上に強固な絆、異性の本人同士であるのは僕と三花ちゃんとだけの秘密。
クラスも同じにしてもらい、お互いがお互いの行動を良く観察し合い、仲を育んでいく(はぐくんでいく)感じになる。
三花ちゃんは可愛いので早速数人の男女に囲まれた。雄蔵である三花ちゃんもその輪に入り様子をうかがう。
「ねえねえ、三花ちゃんと雄蔵君は双子と言うんだよね?」
クラスメイトの女子が尋ねてきた。
「ええ、そうよ。」「うん、そうだね。」
僕と三花ちゃんが同時に答えた。
「さすがは双子。タイミングぴったり。」
クラスメイトの1人が言う。
「2人は将来の夢とかはあるの?私はケーキ屋さん。」
また別のクラスメイトに質問された。
「「芸能人・・・かな?」」
僕と三花ちゃんの返答が見事にシンクロした。
「すごい・・・。やっぱり双子だね。タイミングピッタリ。」
双子以上の関係である本人同士なのだが、ここは話を合わせておく。
「あははは。そうかもしれないね。」
「うふふ。そうでしょうね。」
それから色々と話が弾んでいき入園式当日の幼稚園生活1日目が無事に過ぎた。
既に数人の子とは仲良く出来た。三花ちゃんが中の『雄蔵』の方も仲良くなっていた。
仲の良い双子である、『かがみはらみか』と『かがみはらゆうぞう』の事はこれから幼稚園で認知度を上げていく事になるであろう。
まず初日は数人との顔合わせであったがクラスの輪に溶け込んでいくと良いと思う。
将来の為にコミュニケーションを頑張らないと・・・。
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時代は円高不況と呼ばれる時代。不景気は77年の10月までとの事。
お父様の会社は何とか頑張っている。
何か良い知恵でもない物か・・・。
今後に株価の上がる銘柄を教える?もしくは後世で俗に言う『公共投資景気』の事でも教えようか?でもなぜそんな事が解る等と勘繰られたくは無い。
帰宅してから、僕と三花ちゃんと念話をして今後をどうするか話し合った。
まずは前世で僕が行った様に、今後の成長株に投資をお願いする事にした。
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