71、芸能人水泳大会 (1992年夏)大学1年生
1992年夏、僕はとある貸し切りプールに来ていた。
それは芸能人水泳大会の収録の為であり、僕はスクール水着を着て出場した。
「第○○回芸能人水泳大会!」
パチパチパチ!会場から拍手が鳴る。
「では登場芸能人の方々の登場です!」
続々と大御所の方や中堅の方、新人色々と入場してきて僕は中堅の中にいた。
「さあ、いよいよ始まりましたね。芸能人水泳大会。期待はもはや中堅芸能人の『みかん』ちゃんでしょう!聞くところによると彼女は水泳が得意との事です。皆さん期待しましょう。」
「僕も『みかん』ちゃんのファンですよ~!なにより低身長なわりにダイナマイトボディーがたまりませんね。」
「小さいお友達からも大きいお友達まで幅広い層にファンがいるらしいですね。」
「それは期待ですね。」
「彼女は今回もスクール水着での登場ですね。聞くところによるとかたくなにビキニは着たがらないそうですよ~!」
「あのダイナマイトボディーにビキニ姿はとても似合うでしょうね。」
「はい、私もそう思いますよ。」
「本人曰くぽろりするのが嫌なのだそうです。」
「それはしかたありませんね。納得。納得。」
実況者と解説者の方が入場してくる方々の紹介をする。
巨大スクリーンに僕の姿が映され放送席や観客の方々が興奮していた。
この頃は一般の観客も入場しており、俗に言う『カメラ小僧』と言われる方々が大勢いて、ハプニングの瞬間等、お宝要素はまだかと虎視眈々と狙いそうなる事を願っていた。
「選手宣誓!私達は正々堂々と戦う事を誓います!」
代表の芸能人の方が選手宣誓をした後、競技が始まった。
まず最初に『浮島戦』浮遊物の上を走り目標の物を取る戦い。または1枚の大きな浮遊物に数人で乗りバトルロワイヤル形式で争いをして制限時間以内に何人残れるか等の競技をした。
僕も参加したが皆胸部の為運動し辛いと思っていたらしいが、健闘良くこなしているのを見て心を入れ替えた。
またカメラマン、カメラ小僧の方にとっては僕は良い被写体の様で多いに画面に映っていた。
また『水上格闘』として棒倒しや棒にまたがり相手を発砲スチロールの棒でたたき合い水中に叩き落すゲームや『障害物競走』が行われた。
内容としては水着の上に箱の中から札を取り、衣装ケースからその衣装セットを探し出し水中で着込むと言うのがあった。
僕も参加したが、サイズが大きいので子供が大人サイズの服を着ている状態になった。
だけど、腰はぶかぶかな代わりに胸部がきつくボタンがある衣装だと着込めない状態になり水中カメラでその様子を映しだしており、観客達は悪戦苦闘している僕の姿は大変見ものだった。
なんとか衣装を着込んでゴールに向かったが、片手で腰の部分を押さえて胸部部分は半開きの状態でなんとなく扇情的だったらしい。
そこではみじめな感じな姿をさらしたが、次は『競泳』僕の得意としている競技だ。
皆僕にハンデを付けさせようとしたり、成績の心配をしていたがそれを物とせず皆を見返すほど高成績を収めた。
そして最後の競技、『水上騎馬戦』騎手は僕に選ばれた。
大人が子供を狙う様で恰好の餌食かと思われたが、僕は的確な指示を出して相手の隙を見て相手の帽子を取り何とかチームの勝利に貢献した。
閉会式で敢闘賞として僕が選ばれて、巨大スクリーンに僕は大写しにされて観客の方々は大喜びだった。
僕も賞を取れて嬉しがっていると、番組を盛り上げたと言う事で功労賞も授与されて喜ぶ僕の姿が映し出されてカメラの撮影音が鳴りやまなかった。
収録が終わり、後日TVで放映された時僕の歌も映し出されており良い宣伝になった。
学友からも「TV観たよ。」や「良かったよ。」等感想を述べられた。
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