69、勧誘 (1992年)大学1年生
1992年時大学1年生の僕に学生自治会のメンバーにならないか打診があった。
中学、高校と生徒会長をしていた事が買われ、また芸能人としてのネームバリューもある為参加に熱望された。
「鏡原君、君は中学、高校と生徒会長をしていたらしいね。」
「はい。その通りであります。」
「こちらで調べさせてもらった所、ただの名義だけや人気だけで選出されたわけでは無いみたいだね。ちゃんとした功績も残っているらしいね。」
「そうでしたか。」
「そう、例えば不審者対策に門扉を閉める案等は参考にさせてもらっている。
が、大学の受講のタイミングの関係上なかなか上手くいっていないのが現状だ。」
「例えば?」
「中学、高校みたいに登下校以外に閉めれれば良かったのだが、各個人で講義を受ける為に当学にやってくる時間帯がまちまちだ。何か具体策が有れば教えて欲しい。」
僕に対し学生自治会の方が現状の憂いと具体策を聞いてきた。
「それならば、朝夕の登下校みたいに昼から受講の方、または半ドンの方含め全員いったん登校する感じにするとか、正面玄関にゲートを設けて門番を置き学生証もしくは教員免許等提示して貰う様にすればいかがでしょうか?」
「ありがとう。君の意見を参考にさせてもらうよ。」
「はい、ありがとうございます。」
「それはそうと、学生自治会のメンバーの体験してみないか?君ならすぐになれると思う。」
「恐れ多い事でございます。ご推挙誠にありがとうございます。」
「確か鏡原君は大学での受講が終わったら芸能界の仕事に向かうと聞いてるけど、少しばかり時間の都合つけれないかい?」
「誠に申し訳ありませんが、芸能事務所とのスケジュールとの兼ね合いもあるので即答は出来かねます。」
「いや、すまないね。君が忙しいのはこちらでも知っている。実の所、人気のある君に自治会メンバーになってもらうと色々と都合が良いのでね。」
「例えば、自治会メンバーとして私が活動すると、広報誌や他の学校との交渉時に有利だからでしょうか?」
「まあその様な物だがよくわかったね?」
「はい、今までの経験上の推測になります。」
「よくわかっているじゃないか。自分の利用価値と言う物に。」
「それはどうもありがとうございます。」
「現に君がわが校に入学しただけでも随分と騒がれて、良い広報になってくれてとても感謝している。」
「すみませんが、相談して後日返答させて頂きたいと思います。」
「わかってるよ。君の立場は。色よい返答待ってるよ。」
僕は学生自治会室から退室し、下校してから芸能事務所の社長や家族に相談した。
結果として、色々と経験になる事はわかる。後、演技の幅や知名度のより向上の為に前向きに返答したらどうかと言う話になった。
それからしばらくして僕は学生自治会室に向かい、正式にメンバーになる旨を伝えた。
これも社会勉強の一環として、または将来を買われていると良い様に解釈して参加しようと思う。
返答を聞いた学生自治会の方々は僕の加入を多いに喜んだ。
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