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61、大学入試センター試験 (1992年1月中旬)高校3年生

 1992年の大学入試センター試験が行われ、僕も受験していた。

他の学生の方々と同じ会場で受けており、あまり目立たない恰好で来ていた。

冗談でサングラスとマスク姿で行けばどう?と言うクラスメイトの声もあったが、

どうどうとしていればかえって怪しまれないのとそっくりさんみたいな感じで馴染んでいたと思う。

周りの受験生も僕も存在に気付いた人もいたみたいだが、試験に集中していて話しかけてくる事は無かった。

でも2日間にかけての試験なので、2日目になると僕の近くに座っていた受験生はどことなくそわそわしており少しでも話す機会を伺っているみたいだった。

それでも集中力を乱すまいと試験に没頭していた。

全ての日程が終わった後僕の隣に座っていた人からは、


 「あの、もしかして『みかん』さんですよね?」

 「人違いかもしれませんよ?」

 「いいえ、そんなわけありません。ナイスボディーに可愛らしい顔つき、見間違える訳ありませんよ。」


 僕は人違いかもしれないとカマをかける。

が、僕の熱心なファンの方らしく、昨日、今日と隣に座れてどきどきしていたらしい。


 「私、みかんさんのファンなの。隣で受験出来たなんてなんて幸せなのかしら。一生の思い出にします。」

 感想を述べてくる。


 「それはどうもありがとうございます。ファンの方に逢えて私もとても嬉しいわ。」

僕の返答に隣の席の子はとても喜び、それをきっかけに近くに座っていた人達から声を掛けられた。


 「やはりみかんちゃんだったんだ。」

 「俺の目に見間違いはなかったぜ。」

等々、様々な声を掛けられそれを聞いていた帰り支度をしていた多くの受験生が僕の存在に気付いたらしく周りに人だかりが出来た。


 「おいおいみかんちゃんがいるなら俺も逢いたかったぜ。」

 「みかんちゃん、サイン頂戴。」

 「サインなら俺も欲しい。」

 「「「「「私も私も。」」」」」

後片付けをしているスタッフの皆さんの邪魔になるのを危惧して僕は、


 「お静かに。皆さんも帰り支度しないといけませんでしょう?」

「そうだね。みかんちゃんの言う通りだ。」


 僕ら受験生達は試験会場から去り、外に出るとTVの中継が来ていて何食わぬ顔をしてカメラの横を通ろうとしたらリポーターの方が僕に気付いてカメラを向けてきた。


 「みかんちゃん、手ごたえの程はどう?」

 「はい。上々です。」

 「それは良かった。結果楽しみだね。」

 「はい。楽しみです。ではごきげんよう。」

僕はペコリとお辞儀をして立ち去った。


 夕方や夜のニュースで取り上げられており、僕へのインタビューも映っていた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 後日結果は上々で、独力での進学への道も広がりどこへ行こうか迷っていて考えあぐねていた。










面白い、続きが読みたいとお思いの方はお手数だけど、

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面白ければ☆5を。つまらないとお思いの方は☆1を。

またそれ以外の方は☆4~☆2をお願いします。

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