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59、巫女装束 (1991年12月下旬)高校3年生

 TVで巫女特集なる物が企画されて、ゲストとして僕は巫女服を着て登場した。

身長は相変わらず130cmのまま、胸部が今年の1月に更に級友の舞ちゃんのお宮の巫女さんの手伝いした時に比べ少し成長していた。腰はさらにくびれ、お尻は平均的数値だった。


 僕が番組企画の一幕で巫女装束に身を包み巫女舞を演舞した時は感嘆の声が上がった。

もしもSNSや実況掲示板とかある社会だったなら、僕の一つ一つの動きや表情等の感想が書き込みされていたと思う。

またスクショも撮られて保存されている事と思う。

 実際に巫女特集という事で僕がゲスト出演すると聞いて、クラスメイトの方々は番組を録画すると言う事も言っていた。


 まあ、僕も三花ちゃんの巫女装束を記念に残したいと言うので、ビデオに予約録画している。

永久保存版として標準モードで録画は忘れない。

念の為に芸能事務所を通じてTV局に対し、収録したマスターテープをLDに焼き付けて貰う様に頼んだ。

それは後日、DVD化、ブルーレイディスク化されて当時の世情を知るきっかけと成りえた。


 「『みかん』ちゃん、巫女装束と巫女舞が似合うけどどこかでした事があるのかい?」

司会者が聞く。


 「はい。知り合いのお宮で演舞した事があります。」

 「それは見たかったな。でも生で今回観れるからいいかな?アハハ!」

 「ありがとうございます。」


 僕と司会者のやり取りが続く。


 「そうそう、多分これの事かな?」

 司会者が数枚の写真を引き伸ばしたボードを取り出した。

そこには今年、去年の舞ちゃんのお宮での巫女さんのアルバイトしていた時の写真であり、

どこか懐かしい感じでそれを見ていた。


 「わあ~。懐かしいと思いますね。」

 僕は感嘆の声を上げた。


 「去年、今年、今日と『みかん』ちゃんの成長ぶりがよくわかるね。」

 巫女服を装着して巫女舞を舞う僕の写真を取り出して司会者は言う。


 「色々練習しましたからね。」

 僕が無難に返答する。


 「VTRもあります。一緒にどうぞ。」

 そこには僕が巫女舞を舞う姿が録画されており、去年、今年の巫女舞の姿が映しだされていた。


 「いや~。懐かしいと思います。」

 「そうでしょう?そうでしょう?低身長ながらも健気に舞いをする姿に見とれてしまいますね。」

 「ありがとうございます。」

 「この映像はお宮さんに許可を得て撮影されていた物をお借りしています。」

 どことなく怪訝そうな僕の表情に気付いた司会者が話を言ってきた。


 「確か大盛況だったと聞き及んでいますが?」

 「そうなりますね。私が巫女舞していると噂に聞いて人々が殺到して来たと伺っています。」

 「いや~。それはすごい。まさに『みかん』ちゃんのご加護が有ったのかな?」

 「私だけではさばききれませんでしたでしょう。皆さんのご協力が有ってのこそだと思います。」

 「ずいぶん謙遜されるのですね。」

 「いえ、事実を述べたまでになります。関係者の皆様方この度はどうもありがとうございました。」

 ペコリとお辞儀をすると観客席からは盛大な拍手と歓声がなった。


 番組も無事終わり僕の巫女服姿はお宮に来た人達だけではなく、TVを観ていた全国に広まった。






  



  


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