49、体力測定（高校編） （1989年4月上旬～1989年内） 高校1年生
体育の授業で体力測定が行われた。
服装は高校指定の体操服の上着とブルマ。
50ｍのタイム測定では、9秒程で平均だった。周りからは胸部の重みでハンデになるかと思われたらしい。
予想を裏切っての平均タイム。『もっと早くなりたいな・・・。』
その後持久走、走り幅跳び等々が行われた。
持久走でも大方の予想では遅いと思われたが、なんとか平均で測定順位で言うと中間くらいだった。
ブラで胸部を固定しているので大きく揺れずよく聞く胸の痛みは感じられなかった。
芸能界活動で普段からステージを縦横無尽に走りまくるせいだろう。
慣れていて痛みを感じ無いと言う可能性も有る。
走り幅跳びでも平均的なものだった。他の測定も平均的な物で屈伸や前屈、上体逸らしは柔軟な身体をしているので平均より上でクラスの中ではトップクラスだった。
まあ、僕らのクラスがグラウンドで体育の授業していたら授業中にもかかわらず窓からこちらを見てくる学生が多く、後で聞いた話では僕を含めて女子が可愛い子が多いらしく目の保養となっていたらしい。
僕は芸能界活動である程度の視線は慣れているが、クラスの女子の子は慣れていないらしく恥ずかしがっていた。
その反応がまた良いと言う人もいるらしく、周り周って自らの行いが女子の脚線美を拝めなくしていくのも時間の問題だろう。
とにかくも、女子の体育の時間になると通行人や車が減速して見学している方もちらほらと見受けられる。
中にはカメラで写真を撮る人もいるらしい。
噂と言うか、前世では女子の制服姿、体操服姿を盗撮して雑誌に投稿して換金している人もいて、
ブルマ廃絶に繋がった記憶があるが、とにかくもやめて欲しい。
女子のブルマ姿をもっと見たいのならば、摂理を守ってもらいたい。
今はそんな世の中に突入しようとしていた。
先生はブルマの着用を義務付けていたが、屋外ではジャージで授業を受ける子も多く出ている。
僕は皆に合わせて屋外の授業ではジャージ、屋内、例えば体育館ではブルマ着用している。
屋外でも僕はブルマを履いて視線を集中させてクラスメイト達に視線が行かない様に努力した。
が、僕の努力もむなしく、俗に言うカメラ小僧が集まってくる。
反対に僕の体育の授業時間を目指して来られる方々も多く、学校側も対策に乗り出した。
すなわち、グラウンドへの目隠しが設けられ、学校関係者以外は立ち入り禁止の対策が取られた。
今まで目隠しが無かったのは、防犯上見晴らしを良くすれば不届き者は出ないであろうとの事と聞いた。
でも被害はすぐここに近づいている。急いで目隠しが設けられた。
「三花ちゃん、いつもおとりになってブルマ姿でありがとう。」
「鏡原さんだけではかわいそうね。」
「私達もブルマ姿になるから、三花ちゃん1人で背負わないでね。」
等々、クラスメイトから励ましの声がかけられる。
「皆さん、ありがとうございます。」
僕はお礼を言う。
後世、使用済みの制服、体操服、スク水、下着諸々の販売する店が出てきた記憶があるが、
今世では無い事を願いたい。
切に願う。
結果として体力テストは上々の成績であり、個人的には満足のいく物では無く、もっと向上したいと言う気持ちで一杯だった。
『基礎トレーニングもっとしないと・・・。』
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