47、中学卒業と高校入学 (1989年3月上旬~4月上旬)中学3年生~高校1年生
分離後新設中学校の第一回卒業式を迎えて、僕達は初代卒業生となった。
色々な事があったけど、有意義な毎日を過ごしたと思う。
勉学に芸能界の仕事、生徒会長と忙しい日々だった。
「卒業生代表鏡原三花。貴女は無事中学校生活を終えここに卒業する事をお祝い致します。平成元年3月5日、おめでとう。」
総代として卒業証書を壇上で校長先生より受け渡される。
在校生代表の送辞の後、答辞として僕が再度壇上に上がる。
「中学校生活の3年間は貴重な日々でした。皆さんそれぞれの進路は違いますが我々は同じ釜の飯を食べた同期になります。今後もこの中学校の卒業生として恥じぬ様な行いをする事をここに誓います。
うんぬん・・・。
卒業生代表、鏡原三花。」
パチパチパチ。拍手が鳴る。
無事卒業式を終え、僕以外の生徒は合格発表が心配の日々を過ごしていた。
3月中旬に合格発表が各高校に張り出され、一喜一憂していた。
中学卒業後久しぶりに学校に赴いて、元同級生達と会い最後の話をし合う方々もいた。
僕は思い出として大事にこの光景を記憶した。
僕は中学校を卒業する前から、進路先の高校が決まっていたといっても過言ではないので、
特注で制服を作成したが高校入学式までには準備出来るであろう。
高校も女子はセーラー服、男子は学ランであった為、大きな相違点は無かったが、高校独自の特色のあるデザインをしていた。
身長はもう伸びる事は無いのだろうか・・・。胸部は更に成長しており俗に言う乳袋状態になっている。
まさに女性の魅力をじゅうにぶんに表していた。
入学式の前の準備日として高校に行った。地元以外からの学生も多く観光バスをチャーターして団体で来ている元中学校もあった。
僕らの中学校は隣町なので現地集合となった。
待機する場所にあふれる元同級生達。
たった2週間程会えなかっただけだがとても懐かしい感じがした。
「おはよう三花ちゃん。元気だった?三花ちゃんは色々忙しいから休まる隙も無いかもね。」
「おはようございます。ご心配ありがとうございます。至って私は元気だよ。」
「やっほー。三花ちゃんおはよう!」
「おはよう。鏡原さん。」
等々会話が続いた。
そうして各自にクラス番号と場所が記載されたプリントが配られた。
僕は指示する教室に向かい着席する。まず教室に入る前はがやがやしていたが僕が入室すると『シーン』とした。が、その直後、歓声が沸き起こった。
「やったー!あのみかんちゃんと同級生だ。」
「やったぜ。生みかんを拝める。」
やんややんやと騒がしくなったが僕が席に付くととたんに周りに人だかりが出来た。
廊下には噂を聞きつけた別クラスの学生達と見受けられる方々が見学に来ていた。
しばらくすると担任の方が教室に入ってきた。
「皆、静かに。そして各自着席する様に。」
それから各教科書等配られた。後バッグ等の備品も。
「では3日後の入学式でまた会いましょう。では解散。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「新1年生の皆さん。よくぞ我が校への入学おめでとう。3年間悔いの無い様に学生生活を送ってください。」
「新入生代表挨拶。」
「はい!」
「・・・・・・新入生代表、鏡原三花。」
パチパチパチ。拍手が鳴り響く。
この高校も分離する前の中学校同様マンモス校で1学年クラスが17組あった。
1クラス42人なので単純計算700人強いる事になり3学年合わせると2100人を超えしていた。
僕のクラスの男女比は五分五分でちょうど半分だった。
各自自己紹介タイムが行われ、皆真剣に聞いていたと思うが僕の順番になるとクラス中からの視線を浴びてより一層僕の言葉を真剣に聞いてる。
「皆さん、初めまして。鏡原三花と申します。趣味はピアノと水泳になります。」
当たり障りのない事を述べていく。やはりと言うか『みかん』ではないかとざわつく。
「はい、みなさんの予想通り『みかん』として活動しています。」
すると、
「やったー!芸能人とお近づきになれたぜ~!」
等歓声がわいた。
「皆さんよろしくお願い致します。」
ぺこりとお辞儀をする。
「可愛いとは思っていたけど、現物はものすごい可愛いぜ。」
クラスの1人が言う。
「『みかん』ちゃんだけでは無くても粒ぞろいなのは俺嬉しいぜ。」
等の言葉も聞こえる。
そうして高校生1日目が過ぎようとしていた。
面白い、続きが読みたいとお思いの方はお手数だけど、
下の星の所から評価をよろしくお願い致します。
面白ければ☆5を。つまらないとお思いの方は☆1を。
またそれ以外の方は☆4~☆2をお願いします。
またブックマーク、感想を記入していただけると多いに励みになります。
何卒よろしくお願い致します。
m(_ _)m