45、ラジオ番組 (1988年秋~冬)中学3年生
「『みかん』の心躍るステーション!」
番組コールと共に僕のレギュラーラジオ番組が始まった。
「さあ、今日のゲストは人気女性3人組アイドルグループ〇〇になります。」
「〇〇でーす。」
「皆さん、○○です。」
「○○です。」
「「「よろしくおねがいしまーす。」」」
ゲストの自己紹介が行われた。
そうこの前僕がコンサート会場に出向いた、女性3人組アイドルグループの面々が約束通りゲストとして赴いてきた。
「こんにちは『みかん』と申します。皆さんお忙しい中よくぞおいで下さいました。」
「『みかん』ちゃんの為ならえ~んやこ~ら!という事で来ました。」
「まずはこの間のコンサートお疲れ様でした。1観客として会場に赴いたら、ファンの熱気と行動力に圧倒されました。」
「『みかん』ちゃんのコンサートにも皆で赴いた事が有るんだよ。小さい身体で縦横無尽にステージ上を駆け回り熱唱する姿が目に焼き付いてるよ。」
「それはありがとうございます。お見苦しい物でしたでしょうが精一杯頑張りました。またよろしくお願い致します。」
「いや、それはこちらのセリフだよ。芸歴では『みかん』ちゃんの方が長いだろうから私達が後輩だからね。」
「いえ、それでも私はまだまだ若輩者でしょうからね。」
「今度は私達のラジオ番組のゲストに来てもらえるとうれしいな。」
「事務所と相談してみます。」
「「「「あはははは」」」」
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会話は弾む。ゲストの曲を数曲流していよいよ番組は終盤に差し掛かる。
「先程の私事『みかん』がゲスト出演依頼の結果ですがOKサインが出ました。
詳しい日にちは追って連絡致します。さて、女性3人組アイドルグループの皆さんありがとうございました。」
「「「ありがとうございました。」」」
放送が終わりハガキでの反響が大きかった。
今後のゲストの要望やリクエスト曲等々、再度のゲスト出演依頼も多く来ていた。
それからしばらくして、今度は逆に僕が女性3人組アイドルグループのラジオ番組にゲスト出演する日が来た。
呼ぶ側と呼ばれる側が入れ替わっただけだが、とても芸能界活動で刺激的だった。
お約束として低身長にもかかわらずナイスバディーをしているので、女性アイドルグループ目線の僕への印象等言われた。
「まさに刺激的だと。」
楽しい時間ほどあっという間に過ぎるとはよく言った物で、本当にいつの間にか番組の放送時間が過ぎた。
反響も豊富にあり、僕の再度のゲスト出演要望がこちらでもあったらしい。
『また2回目のお互いにのゲスト出演あるかな・・・?』
僕は淡い期待を寄せていた。
芸能界活動をする内に認知度も上がり、共演依頼が殺到しているのをなんとか事務所の方で整理しているらしい。
でも僕は間もなく受験を控えてる身。事務所の方もそれを考慮して下さってるみたいで仕事量をセーブしてくれている。
とにかく、学業、芸能界共に頑張らないといけないと心に誓った。
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