42、1日体験日 (1988年)中学3年生
最近テレビで賑わしている言葉とそれに露出している方々。
『ニューハーフ』
後世になんとか世間に認められて今の時代よりは理解されてきていると思う。
『性同一性障害』、『ジェンダーフリー』等々・・・。
僕は逆行転生しておまけにTSFして、おっさんだったのが女性として生まれ直して既に中学3年生になった。概念的にはどうなんだろう?
確かに費用はかさむが、女性には着る服装の種類が多い。前世では着れたらいいみたいな感じで衣服に無頓着でおしゃれに気を使わなかったが、今世では色々な種類な衣服が身に付けれるので困らない。
低身長で胸部が大きい為、オーダーメイドになるので上着は費用が大変かさむけど・・・。
下半身のスカートやズボンは市販品でも可能である。
僕はある日生徒会長として『男女の制服の多様化』というのを掲げて議題に上げた。
すなわち、女子でもスラックス。男子でもスカート着用可能という具合に。
まずはお互いにお互いがどの様な制服を着用して学生生活を送っているか体験からだと、
とある日に一日中体験日として男女の制服の交換を行った。
先生方にも協力して頂いて、制服量販店とも話を付けて貰って制服を用意してもらった。
「すげ~下半身スースーするよ。」
「スラックスはスカートと比べて暖かいね。」
「胸がきつい・・・。」
等々、後日感想をアンケートで聞いた。
「皆さん、男女の制服をお互いに知ってもらう為に体験日を設けましたがいかがでしたでしょうか?」
僕は全校集会の場で聞いた。
「私は今は男子は学ランとスラックス、女子はセーラー服とスカートの制服の世の中でしょうがいずれは垣根が取り払われると思います。
すなわち、制服の種類の多様化の時代が訪れる事でしょう。
今は1日だけの体験日でしたが、いずれは校則に『制服の多様化』が記載出来る日を心待ちにしております。
すなわち、女形と書いておやまと言う職業の方もいらっしゃいます。
遠く海外では民族衣装として男性がスカートをはく国もあります。
今は無理でも、あなた方が親世代になった時世間の考え方が変わると思います。
今は非常識な考えもいずれは常識となる世の中が来る事でしょう。
私は昔ながらのセーラー服とスカートと言う組み合わせを否定するつもりはありません。
むしろ女の子の魅力を十二分に引き立ててると思います。
逆に学ランも男らしさの象徴として素晴らしいと思います。
すなわち、セーラー服とスラックス、学ランとスカートの組み合わせも良いと思います。
思えば、女性である私が小学生の頃に半ズボンを履いても文句はおろか不審な目で見られることはありませんでした。
反対に男子がスカートを履くとおかしい目線を送られてる世の中でしょう。
男が男らしく、女が女らしくは当然として、性格も問題もあるでしょうが男でも女の、または女でも男
の様な趣味を持ってる方も少なからずいらっしゃるとは思います。
その様な方々にとっては生きずらい世の中かもしれませんが、いずれは改善されていくことでしょう。
長くなりましたのでこれで話を終わりにしますが、制服交換して着用した経験を忘れないで、今後の学生生活を過ごして下さい。」
僕の演説が終わり、アンケートの意見結果が発表された。
そこには概ね好意的に取られており、この企画もしてみるもんだと思った。
また機会があれば制服交換体験日をしたいと言う意見もあり、この企画は代々引き継がれていった。
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