35、生徒会入会式 (1986年4月上旬)中学1年生2日目
入学式の翌日、僕達1年生は体育館に集まっていた。
『生徒会入会式』の為だ。
校長先生の開会宣言、生徒会長の演説から始まり各委員長や部活動紹介がされた。
先輩方の各部活動アピール。僕はどの部活がいいかな・・・と思っていたがよく考えたら芸能界活動しているので忙しいから無理かも・・・。でもね・・・、青春の1ページどうしようか考えていた。
部活動紹介が終わって生徒会長が、
「本年度の入学生にはあの『みかん』事、鏡原三花君がいる。入学してそうそうだが私は彼女に新たなる役職に任命する。鏡原三花君、起立したまえ。」
「はい!」僕は起立する。他の生徒や先生方の視線を一斉に浴びる。
「鏡原三花君には本校を代表として他校との会談等での顔になってもらいたい。
すなわち芸能人で知名度の高い事を利用した『広報委員長』になってもらいたいのだ。
わがままなのは承知の上で引き受けてくれるかい?」
「謹んでお受けいたします。」
僕が返答する。このやりとりはあらかじめ担任から聞かされておりシナリオ通りだった。
中学生になって2日目で生徒会役員になった瞬間だった。大きな拍手が起こり頑張れコールが鳴った。
生徒会入会式と僕の生徒会役員任命が終わり教室に戻った。
『さて・・・。広報委員長となったはいいけど何をするのかな・・・?』
僕は物思いにふけっていた。
「鏡原さん、大丈夫?」「三花ちゃんならこなせそうだ。」
クラスメイト達から声援を受けた。
「ありがとうございます。頑張ります。」
僕は返答する。
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僕は給食時間になり放送室のマイクの前にいて原稿を読んだ。
「全校生徒の皆さん、初めまして。私は『みかん』事、鏡原三花と申します。以後お見知りおきを。」
「「「「「お~~~~!」」」」」
「ねえ?本物?本校に入学してくるとは聞いていたけどさ。」
等々反応は様々だった。
内容は給食時間中のBGM紹介や生徒会への質問に対する答え等した。要はラジオ・パーソナリティの役割をした。生徒達は生の僕の声が聴けてとても喜んでいたらしい。
そうこうしている内に皆の楽しい僕の声タイムが終わり、掃除時間になった。
1日だけのつもりだったけど、僕へのリクエストが大変多く人気時間になり毎日の給食時間が楽しみだとの声が上がっていた。
『もしかして放送委員の仕事取るかも・・・?』
僕は漠然と思ったが、実際のちの体育祭のマイク進行役や色々なイベント時の校内放送時に重宝された。
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