34、中学校入学式と運命の出会い (1986年4月上旬)中学1年
「・・・・・・新入生代表 鏡原三花。」
壇上で僕は入学式の答辞を述べた。礼をすると会場から拍手が出て僕は後にした。
無事入学式が終わり教室に戻り席につく。
「ふ~。」
安堵から僕は息を吐いた。
「三花ちゃん、お疲れ様。」「鏡原さん、お疲れ様。」「三花っち、お疲れさん。」
等、様々のクラスメイトからの声掛けがされて僕を癒してくれた。
現在僕のクラスは42人いる。それが16教室1学年にある。およそ700人弱の計算だ。
生徒数が多いのは第二次ベビーブーム最高潮の学年になる事と、近隣小学校3個分の総人数だからだ。
俗に言う『マンモス校』と言われており第一職員室、第二職員室がある。
校舎もプレハブ小屋が利用されており、いかに大人数かを表していた。
席順も小学校の時は誕生日順だったが中学校ではあいうえお順。
僕は鏡原なので36番。
出席番号は男子が1番から、女子は31番から順番に割り振られていた。
教室の入り口側前から男子1番から6番、次に女子31番から36番、また男子7番から、そして女子も37番からと言う席順だ。
席の周りは同じ小学校出身の顔見知りが多く安心した。
担任の先生がいらして朝のHRが行われ、出席番号1番から自己紹介が行われた。
すなわち僕は12番目に自己紹介する。
「鏡原三花、趣味はピアノ、歌、水泳等々になります。幼い頃より習っていました。皆さん、宜しくお願い致します。」
ペコリとお辞儀する。
「ねえ、ねえ。鏡原さんてあの芸能人の『みかん』で合ってる?」
「はい。その認識で当たっています。」
「やった~!憧れの芸能人と同じクラスなんてなんて光栄なんだろう?」
「本当!嬉しい!」
「僕も」
「私も」
クラスメイトの一人が聞いてくる。それに肯定で答えるとクラス中が沸いた。
各自自己紹介が終わると先生から僕は級長に任命された。
「はい。1年間頑張りたいと思います。」
「よろしくお願いしますね。」
HRが終わり、休み時間に入ると女子3人組が僕の元にやってきた。
この出会いが僕の人生にとって忘れられない出来事として、または生涯の親友との出会いでもあった。
「初めまして。私の名前は柏崎恵。鏡原さんよろしくね。」
三つ編みで眼鏡かけていて文学少女と言う印象を受けた。
「同じく初めまして。私の名前は霧島香。鏡原さんよろしく。」
ボーイシュな感じで男装が似合いそうだ。
「最後に私ね。初めまして。日向綾子同じくよろしくね。」
ポニーテールにして実に活発そうな印象を受けた。
「鏡原三花と申します。よろしくお願い致します。」
と無難に返答する。
ちなみに今日の僕の髪型はストレートロングで背中に流している。明日はどの様な髪型にしようかな?ポニーテールもいいし、三つ編みも捨てがたい。ツインテールも手かも。
チャイムが鳴り休み時間が終わり、ひとまず入学式の1日が終わり帰宅した。
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