31、ファンクラブ (1984年以降)小学5年生
事務所公認のファンクラブが出来て1年あまり経過した。
僕の通う小学校でも非公認、非公式のファンクラブがいくつか出来ており派閥を作っていた。
内容は、【『みかん』事、鏡原三花をめでる会】、【陰で三花ちゃんを見守る会】、【我ら三花ちゃん親衛隊】等々いくつかに分かれて各グループで勢力争いが行われていて先生方もファンクラブを結成していた。
僕は派閥争いを止めて公式のファンクラブに統一参加してもらえれば良かったけど、各グループの方針や考え方等があり一本化は難航した。
ある日全校集会で僕は壇上に立つ機会が出来た。
全校生徒、教員の方々は何事かと思ったみたいだが、僕は非公認、非公式の各ファンクラブを止めて公式のファンクラブに加入する事を望んだ。
「皆さん、『みかん』事、鏡原三花です。お願いが有ります。各派閥のファンクラブではなく公式のファンクラブに加入して頂けませんでしょうか?それぞれのグループの考え方、運営方法が有るのでしょうが公式ならグッズも手に入りますからね。」
「「「「「うお~!」」」」」
会場の大反響に僕は驚いた。
「皆さん、お静かに!」先生が注意をうながした。
「「「「「み・か・ん!み・か・ん!み・か・ん!」」」」」
どうやら僕が何か言わないといけない雰囲気だ。
「ありがとうございます。皆さんの熱狂ぶりがよく伝わりました。重ねてお願い致します。公式のファンクラブに加入をお願いします。今ならなんらかの特典がありますよ。」
「「「「「お~~~~~~!」」」」」
そうした騒動の後先生方が全校生徒にプリントを配った。
内容は【みかんファンクラブ加入について】だった。
その後解散して順番に各教室に戻った。
「三花ちゃん、私設ファンクラブよりも公式の方が何か特典があるの?」
教室に戻り帰りの会での一幕、質問が上がった。
「そうね、公式のメンバーズカード配布やコンサート情報とかの資料配布が優先的に送られてくるわね。それ以外にも色々あるみたいだけどね。」
「ふ~ん、そうなんだ。まあ考えてみるわ。」
「公式ファンクラブに乗り換えた事、後悔しないと思うわ。」
「へ~、大した自信だね。」
「まあ見てらっしゃいな。と、言う事で公式ファンクラブ加入をおすすめいたします。」
クラスメイトは各自持ち帰り家族と相談した。当然他の生徒達も。
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結果的にこの説得が功を制して、各種の私設応援団のメンバーが公式ファンクラブの一員になってくれた。
噂が噂を呼び、僕の通う小学校だけではなく近隣の学校まで広がりファンクラブのメンバーが増えていった。
生徒の家族の方も一員になって下さり、規模は拡大していった。
しばらくすると全国展開になり、僕も皆の期待に答えなくてはと奮起した。
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