30、着衣水泳と着衣入浴 (1984年以降)小学5年生以降
『着衣入浴』
その名の通り着衣したまま入浴する。
前世では水難事故等万が一、船や波止場諸々から海等に落ちた場合の訓練として、
『着衣水泳』と言うのが有り、服を着たまま水の中に入り水分を含んで泳ぎずらくなるのを前もって経験しようと言う話だったと思う。
例として、おぼれた時は身体を動きやすくするために服や靴を脱ぐのではなく、あおむけになって背中を丸くして沈め、履いた靴にある浮力を生かして顔と足を浮かせたくの字状態で助けを待つ方が有効と言う説がある。
僕は水泳のレッスンも受けているので、プールで濡れてもいい衣服を準備して練習した事がある。
「三花ちゃん、上手、上手。その調子その調子。」
「はい。ありがとうございます。」
ついでに『古式泳法』も習った。最初は戸惑ったが慣れると面白い。衣服を脱いで水着になって泳ぐとその差が歴然としてあり、水の抵抗も少なく全然違った。
着衣水泳は水の中で身体自体は勿論、服装により腕や太もも、脚にまとわりつきプールから上がるとぴたっと吸盤の様に皮膚に張り付いた。それに水中では構わなかったが水分を大量に吸い込んで大変重い。
僕の場合は胸部が浮き、ブラジャーがきつく感じられた。それに伴い服も浮き上がりお腹が出そうになる事もしばしばあった。
それにプールから這い上がると衣服が身体にまとわりつき三花ちゃんの抜群のプロポーションの存在感をアピールしていた。
「三花、着衣水泳はなかなか難しいな。」
「慣れたら楽しいわよ?」
兄達や弟と共にプールに来て練習している。
「三花、服が身体にまとわりついて重たいのと窮屈なんだが・・・。」
「水の中に入れば平気よ。着衣水泳に慣れたら水着だけの泳ぎが断然楽になるからね。」
今の時間は鏡原家だけの貸し切りにしている。だけどせいぜい2時間くらいだけだ。
着衣水泳に兄弟達が慣れた頃、皆で普通の水着になる為濡れた衣服を脱ぎそのままプールを楽しんだ。
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帰宅してから兄弟仲良く水着を着て入浴する。
それはこの前の『もう一緒に風呂に入らない騒動』からの事で水着越しに背中の洗いっこをしている。
「三花、では背中を流すぞ。スクール水着越しだからちゃんと背中が洗えたかは心配だな~。」
「別にかまいませんよ。気分の問題でしょうから。背中の流しっこと言う至福の時だからね。」
「俺達男衆は海パンだから背中を洗いやすいけど、三花の場合スク水だから洗いもれがあるだろうな・・・。」
「お兄様、別に問題ありませんわ。心遣いはありがたいのだけど後は自分で洗いますから・・・。」
「それはそれでさみしいな・・・。」
「仕方ありませんわ。」
「三花、もうそろそろ俺達は上がるぞ。悪いが背中を向いてくれ。」
背中の流しっこが終わり、兄弟で浴槽に入っているとお兄様がこう言われ僕は後ろを見た。
兄弟達はそれぞれ海パンを脱ぎ、もう一度身体全体を洗い直し風呂から出て行った。
「では私も・・・。」
スクール水着を脱いで僕も全身を洗い直す。その後冷水を浴びて身体のほてりを冷ました後、
兄弟達が着替え終わったのを確認した後に風呂から上がり下着とパジャマを着た。
僕も兄達に遅れて台所に行き、冷蔵庫から冷たい飲み物を取り出しコップに注いで飲んだ。
その後は自由時間。僕は自分の部屋に戻り予習、復習の続きや読書をして時間を過ごして就寝した。
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