28、大人への階段 (1984年)
1984年、小学5年に進級した。去年までは何とも思わなかったけど高学年になると思春期に入り男女お互いに意識しだす年頃。僕の周りの男子も女子にもてたい。いい恰好したい。等、身だしなみに注意して登校してきてる。
僕への視線も身体の一部を注視する事がちらほらと見かけた。僕が視線に気づくと慌てて逸らす事が多い。前世時代、女性は男性の視線に敏感であり、視線でどこを見てるかがわかると言うのを聞いた記憶があるが三花ちゃんの身体になり早10年余り。視線を感じる事が多い。
ちなみに女子からも羨望のまなざしに当てられる事がある。
身長は3年生の頃から変わらず、胸部の成長が著しい。
衣服は毎月の様にオーダーメイドしている。衣服の出費はかさむがなんとか過ごしている。
とある日に女子だけが視聴覚室に集められ、女性の身体についてを学ばされた。
「おしべとめしべが・・・。うんぬんかんぬん」と説明を受ける。
無事終わり教室に戻ると何も知らない男子は自習時間で教科書を読む子。談笑する子。と色々いた。
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それから体育の時間では見学する女子がちらほらと見かけられた。
そう言えば僕はまだ来ていない。胸部が大きくなったがそれ以外は変わらずで、近い将来くると分かっているので対策用品は念の為毎日携帯している。
クラスの女子も身体つきが少女から大人の女性へと変化していく様が見て取れた。
ちなみに男子も声変わりの子もちらほら見られ男女共に大人へと身体が変化していると自覚させられた。
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「委員長は調子はどうだ?」
「え?まあいたって普通よ。」
クラスの男子が僕に言う。ちなみに委員長と言うのは僕の役職で学級委員長に選ばれていて、
朝の会、帰りの会での報告事項等したり、クラスでの話し合いの司会をしたりした。
たわいのない小学校生活の一場面だ。僕はこの瞬間瞬間を大切にしている。
ひとつひとつを大事な記憶として。
学校が終われば芸能事務所に行き、歌や芝居のレッスンを受ける日々を過ごした。
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