27、コンサート (1983年以降)
時間が遡るが、1983年4月(小学4年生)になったのを境に多くのTVに出演させてもらえる様になった。
いわゆるレギュラー番組が出来、ゴールデンタイム、お昼のドラマ等で活躍した。
去年の年末の歌番組の初顔出し出演が好評で少しずつではあるが色々な番組に出て、
お笑いのゲスト出演や歌番組で認知度を上げた。
聞くところによれば、お茶の間の人気も鰻上りで近々公認のファンクラブも結成される見込みで、
事務所にとっては多いに喜ばしい結果になる事が期待されている。
それに伴い、コンサートの回数も増え夢は武道館までの道筋が出来ている。
「皆~!来てくれてありがと~!今日も応援よろしくね~!」
僕はステージ上から観客席に声を掛ける。
「「「「「お~~~~~~~~~~~~~!」」」」」
「「「「「みかんちゃ~~~~~~~~ん!」」」」」
僕の歌声が流れるにつれ観客のボルテージも上がる。
既に私設応援団の方々もみられて、親衛隊も出来ていた。
その方々は公認ファンクラブに即座に加入して頂いて栄光ある『みかんファンクラブ』の発展の礎となった。
コンサート会場の物品売り場では、僕のブロマイドや鉢巻、ポスター、うちわ諸々が売られすぐに完売となる大盛況で、補充してはすぐに売り切れまた補充しての繰り返しだった。とても嬉しい限りだ。
ファンの皆さん、ありがとうございます。
売れっ子のアイドル気分で僕はステージ上を行ったり来たりして歌う。
まさに気持ちが良い。僕自身のボルテージも上がり高揚してきてますます歌声に磨きがかかってくる。
それを見て聴いて感じて、観客も多いに盛り上がりコンサート会場全体の熱気を上げた。
「「「「「アンコール!アンコール!アンコール!」」」」」
プログラムを終えいったん舞台袖に移動し、照明が消え真っ暗になり観客からの途方もないコールがなる。
その間衣装を着替えて再び照明が点灯し舞台に姿を現すと、
「「「「「うおおおおおおおおおお~~~~~~!みかんちゃ~~~~~~~~~ん!」」」」」
「アンコールありがと~~~~~!」
僕は歌いだす。
歌が終わり本当に舞台袖に退場すると照明が落とされまたまた、
「「「「「アンコール!アンコール!アンコール!」」」」」
の観客からの掛け声がなる。
しばらくして会場全体の照明が点灯して、場内アナウンスが流れる。
「この度はご来場誠にありがとうございました。お忘れ物の無き様に注意して下さい。」
スタッフが言うと観客の方々は静かになり、帰り支度を始めた。
しばらくしてサプライズで僕は、
「ご来場の皆様、観に来て下さりとてもありがとうございました。この日を忘れる事は無いでしょう。お忘れ物の無きようお気を付けて下さい。みかんより。」
と言うと、観客は大盛り上がりして興奮冷めやらぬと言う状態だった。
僕はサービス精神もあり、観客の方々に気持ち良くコンサート会場を後にしてもらいたい為の発言だったが、この出来事がファンの間で語り継がれ僕のコンサートが終了した時の恒例行事となり伝説となった。
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