24、大晦日のTV初登場 (1982年12月末)
1982年大晦日の数日前、僕はとあるコンサートホールにいてリハーサルをしている。
周りは有名な歌手の方々が集い、スタッフも大勢色々な仕事の調整をしていた。
「よろしくお願いします!」
・
・
・
「ありがとうございました!」
最初僕の事を知らない方々が多く挨拶しても『誰?君』状態だったが、
リハーサルのもち時間になり歌いだすと、
『まさか君が・・・。』
という反応が多くみられて恐縮した。
「貴女があのみかんちゃんだったんだね?」
「まさか君だったとは・・・。」
等々の評価だった。
そうして、大晦日当日の本番が僕のTVデビューの日、お茶の間ではこの子誰?状態だったらしい。
と、後日聞いた。
でも司会者の、
「次はみかんちゃんの〇〇。」
との合図と歌声でTVの前では釘付けだったらしくのちに発表された瞬間視聴率では上位に入り、
番組自体も高視聴率を獲得していた。
「TV初登場とは思えないくらいの堂々とした仕草。そして愛くるしさ。どれを見てもほれぼれするね。そして忘れてはいけないのは抜群の歌唱力。」
司会の方がベタ褒めする。
「ありがとうございます。なんとか緊張しましたがやりとげました。」
笑顔で僕は返答した。TVの前では想像との違いでどう思った事だろう?疑問に思った。
勝負の結果は見事に女性陣が勝利した。僕は夜が遅くまでは児童は出演出来ないのでエンディングには出場できなかったが帰宅して結果を見守った。
「三花、TV初出演おめでとう。」
「ありがとうございます。お父様。」
帰宅してから僕が出演してた番組を録画していて、客観的に勇姿を観た。
「やはり三花は可愛いな~。」
僕は家族のつぶやきに安堵して、自分の衣装姿をまじまじと観た。
≪三花ちゃん、TV初出演おめでとう。とても可愛いよ。≫
≪ありがとう雄蔵さん。私から見ても私に成りきってる雄蔵さん可愛いわよ。≫
≪ありがとう三花ちゃん。とても緊張したよ。≫
≪明日からが大変ね。≫
≪え?どう言う事だい?≫
≪だってあなた、今までの顔出しNGを解禁して公に顔を出したじゃない。ファンが殺到するかもよ?≫
≪ははは。嬉しい様な嬉しくない様な・・・。≫
≪あなたが芸能界活動すると決めてからこうなる事は分かっていたはず。私も今までフォローしてきたけどこれからも当然するから安心してね。≫
≪おねがいしますね。≫
≪ええ。わかっているわ。≫
僕と三花ちゃんとの脳内会話はしばらく続き、ベッドに入ってからもしばらく話した。
今までの話や今後の話等・・・。
そして翌日から僕、いわゆる三花ちゃんの環境も様変わりした。
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