肉増し編、3 邂逅その2 1973年6月下旬 生後2か月頃
僕は本来の三花ちゃんの魂と邂逅して念話をしたが、実は親戚との間でもう一つの邂逅があった。
「三花ちゃん。すくすく大きくなっているね。」
親戚の中に前世ではいなく、まさか今生で逢えるとは思わなかった人物がそう言った。
そう、僕の願いの一つである有名作曲家である方との親戚関係だった。
当たり前だが、30代なので僕が知っている記憶よりとても若く、活力に満ちあふれ意欲的に行動していた。
「あ~。あ~。」
僕ははっきりとした言葉としての意思疎通が出来ないのがもったいないと思いながらも、
今出来る精一杯の喜びを表現した。
「きゃっきゃ!」
と言いながら手足をばたつかせてうきうきしていると言う感情表現をした。
「三花ちゃん、なんだか嬉しそうだね。」
有名作曲家である親戚が言う。
『そうだよ。とても嬉しいよ。サインが欲しいよ。』
僕は大ファンだとアピールしたけど、その動作が「可愛い。可愛い。」と言われていた。
前世で憧れであった先生とこうして親戚としてお近づきが出来てますます幸せな気分になり、
普段からニコニコとした顔をしているがより一層ニコニコした表情だった。
「そうだ、三花ちゃん。歌に興味があればおじさんが教えてあげるからね。」
親戚の先生が言うと、
「三花の為にありがとうございます。将来はどうなるか本人に聞いてみないといけませんが、その時はレッスン等の手ほどきのご厚意に甘えさせていただきます。」
お父様が答えた。
「私からもお願いしますね。もちろんビシビシと鍛えて下さいね。当然授業料は払いますからね。」
お母様も言う。
「なんのなんの。これは僕が言い出した事だから気にしないで。」
「だけど・・・。」「ですが・・・。」
とんとん拍子に僕の歌のレッスンの事が決まっていった。




