180、収録の合間に 1997年12月上旬 妊娠3か月
1997年12月上旬、芸能界では年末年始特番の収録録画で大忙しの時期であった。
僕も育児と仕事の両立させて歌や芝居等頑張っていた。
今は1人だけじゃなく、雄蔵君とユニットとして活動している為共にいる事が多いので、
帰り時間がいつも同じで夫婦のすれ違い等は無い。
97年の秋頃に妊娠の兆候が見られた為にあれから数回かかりつけの産婦人科に通っているが、
うまく行けば妊娠2度目の3人目の予定日は98年6月30日との事だった。
すなわち今は妊娠3か月目と言う事になる計算だ。
体調としてはつわりがひどい時期で、撮影に支障をきたさないがとにかく気分が悪い。
「三花、大丈夫かい?」
雄蔵君が優しく僕の背中をさすってくれた。
「ええ、雄蔵さん、大丈夫・・・。と言いたいけど、少し気分が悪いわね。」
表面上は僕が三花であるので、雄蔵君には雄蔵さん呼びしていた。
その様子を見ていたスタッフが一言、
「みかんちゃんとゆう君、いつみても仲の良い夫婦と言えますね。
こちらが妬けてくるくらい甘い雰囲気を出していますね。」
「そうそう、おしどり夫婦と言うのがぴったりだよ。」
また別のスタッフが返答した。
「ありがとうございます。」
「ありがとう。」
僕と雄蔵君はスタッフの冗談ともとれる会話にお礼を言って会釈した。
「みかんちゃん、苦しい時はいつでも言ってね。」
また別の優しく接してくれるスタッフが声をかけてくれた。
「ありがとうございます。後から皆さんに差し入れがありますので召し上がって下さいね。」
僕はスタジオの撮影スタッフを始めとして今回の仕事に携わる皆に差し入れをしていた。
「みかんちゃん、いつもありがとう。簡易的とは言え忙しい中の栄養補給としていつも約にたっているよ。」
更に別のスタッフが声をかけて来る。
「お安い御用です。皆さんいつも忙しい中お疲れ様です。」
僕はいつも仕事に集中出来る様に気配りをしてくれているスタッフに当然の事をしたまでだと言う気持ちを込めて言った。
「共演者だけではなく、俺達末端の人間にまで差し入れしてくれるのは今時みかんちゃんだけかもしれないよ。」
僕は誉め言葉としてそれを聞いた。
「どういたしまして。」
会釈してそのスタッフと別れた。
≪≪雄蔵さん、既に感じている事だろうけど差し入れのお礼を言いに来たついでに身体の一部を見られていた様だけど?≫≫
≪雄蔵君も感じるかい?確かに視線を感じるね。特に胸部にね。皆さん意識しない様にしている事と思うけど、無意識にそちらの方を見てる感じがするよ。≫
≪≪雄蔵さんはただでさえロリ巨乳改め合法ロリ巨乳なんだから視線を集めるのは仕方がないと思うぞ。≫≫
≪今はトランジスターグラマーと呼ぶべき年齢なんだけどね。ロリ巨乳は呼びやすいけど、僕はもうロリではないからね。≫
≪≪でも世間では雄蔵さんの事を合法ロリ巨乳として扱われているみたいだぜ。≫≫
≪そうなんだよね。そう言う雄蔵君はロリコンと揶揄されているらしいね。≫
≪≪それは言わないでくれよ~。俺も気にしているんだからさ。≫≫
≪まあ、僕と言う身長130㎝のロリ巨乳の伴侶を持った、身長190㎝近い雄蔵君は幸せ者だと思うよ。≫
≪≪それはそうなんだけどさ・・・。冗談としてもたまに言われるんだよ。≫≫
≪それは妬み、羨ましいと言う気持ちの裏返しだと割り切るしかないよ。≫
≪≪雄蔵さんはタフだな~。≫≫
≪そうでもないさ。僕は繊細でナイーブさ。すぐに傷つきやすいし心は弱いよ。≫
≪≪やはり、『母は強し』と言う事かな?≫≫
≪どうだろうね。単に女体化生活が長いからの慣れだと思うよ。≫
≪≪そうかもしれないな。俺も第3の人生の時は男体化したしな。≫≫
≪雄蔵君もいずれ慣れるさ。≫
≪≪でも流石に雄蔵さんへの視線は妬けて来るぜ。≫≫
≪その話に戻るか・・・。それは仕方の無い事だろうね。もしも同じ立場なら凝視する自信あるもん。≫
≪≪だから雄蔵さんは天然の様に見えるのか・・・。≫≫
≪え?何か言った?≫
≪≪いや、何でもない。≫≫
≪何か天然がどうとか・・・。≫
≪≪いや、忘れてくれ。頼む。≫≫
≪まあいいけどね。≫
ちなみに大学4年生の1995年6月10日の結婚披露宴の時は、
バスト117.8㎝のSカップ、トップとアンダーの差が約55㎝で、身長130㎝、ウエスト38㎝、ヒップ70㎝だったが、
あれから約2年半経過して、妊娠した事も関係しているが、
現在はバスト125.3㎝のVカップ、トップとアンダーの差が約62.5㎝まで成長した。
身長は相変わらず130㎝のままで、ヒップも70㎝のままだった。
ウエストは現在妊娠中でお腹が膨らみだしてきてるので正確には分からなかった。
余談として出産直後は40㎝程だったと記憶している。
いずれ、バストが身長を超えるのではないのかな?
その様な危惧をした。