176、復帰後の初コンサート 1997年4月20日以降
1997年4月19日に初産後の芸能界復帰後の初仕事において、
僕は将来の少子化への対策の為に出来る限り子供を授かる様な発言した為に、
お父様、お母様、雄蔵君並びに周りの皆が3人目以降の子供への期待を寄せられた。
「三花、子供を授かってようやく産休休業を開けたばかりだと言うのにまた次が欲しいのかい?」
「三花ちゃん、お母さんは孫が増えるのは嬉しいけど体調は大丈夫なの?」
お父様、お母様が心配の声を投げかけてくれた。
「はい、章絵と健太郎も弟か妹を欲しいでしょうし、何より私が子だくさんにしたいと思っているからです。」
「それは先日に将来の日本の少子化へ向かっている事と関係あるのかい?」
「はい。それもありますが、単に私が子供が好きなんです。それ以外に何か理由がありますか?」
「いや、まさに子供が好きで産むのなら問題無いが、子育てと仕事の両立の事は考えてるのかい?」
「そ、それは・・・。言われてみればそうですよね・・・。」
「三花、そんなにがっかりするんじゃないよ。父さんと母さんが出来る限りバックアップするから心配ないよ。」
「そうよ三花ちゃん。私達がいるから安心してね。」
「ありがとうございます。お父様。お母様。」
そうして両親の協力の元、雄蔵君も交えて3人目以降の子作りに励んだ。
今回は秋頃に妊娠兆候が出て、かかりつけの産婦人科へ行き3人目の新たな息吹が確認された。
芸能界の仕事もちゃんと今まで以上にきつくは無いけどコンサートとか頑張った。
「みんな~!元気~?」
「「「「「元気~!」」」」」
「今日もたくさんの来場、どうもありがとう~!」
「ありがとうな。」
「「「「「うぉぉぉぉぉぉ~!」」」」」
「「「「「きゃあぁぁぁぁ~!」」」」」
「芸能界復帰後初の『ユー&ミー』コンサート始めるよ~!」
「始めるぞ。」
「「「「「おぉぉぉぉぉ~!」」」」」
ラララ~♪
十数曲歌い、僕らがステージから退場して会場内の照明が落ちた。
「「「「「アンコールッ!アンコールッ!アンコールッ!」」」」」
ステージの一部にスポットライトが照らし出されて、会場は大いに盛り上がった。
そしてアンコール曲を2曲歌うと、
「みんな~!最後まで聴いてくれてどうもありがとう~!」
「みんな、ありがとうな。」
そう僕と雄蔵君は観客達に声をかけて再びステージから退場した。
「「「「「アンコールッ!アンコールッ!アンコールッ!」」」」」
「「「「「アンコールッ!アンコールッ!アンコールッ!」」」」」
「「「「「アンコールッ!アンコールッ!アンコールッ!」」」」」
その掛け声はいつまでも会場内に鳴り響いたが、みたびの僕らの登場は無かった。
「この度はご来場誠にありがとうございました。お忘れ物の無き様に注意して下さい。」
無常な場内アナウンスが流れる。
そして観客の方々は各々帰り支度を始めた。
でもなかなか帰ろうとはしない。それは期待していたからだ。
しばらくすると待望のアナウンスが流れた。
「ご来場の皆様、観に来て下さりとてもありがとうございました。この日を忘れる事は無いでしょう。お忘れ物の無きようお気を付けて下さい。みかんより。」
「来場の皆、ありがとうな。また皆と逢えるのを楽しみにしてるぞ。気を付けてな。ゆー君より。」
今までは僕だけのアナウンスだったが、今回から僕と雄蔵君の締めの挨拶が行われた。
男性客も女性客にも好評で大変満足しているとの事だった。
物販コーナでのグッズの売れ行きも好調であり、僕らや芸能事務所は大変喜んだ。