表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

175/188

174、育児 1996年4月18日以降

 3回目の人生の時は僕自身が産んだけど、今回第3の人生と第2の人生の融合世界(第2の人生主体世界)では、普段魂状態の三花ちゃん自身が『鏡原三花』として姉弟の双子を出産して、産後産休の間の8週間を子育てしていた。

 産まれるまでがとても長く感じ、魂状態の僕も心配になるくらい三花ちゃんが奮闘していたのを間近で見て感じていた。


 その苦しみから逃れられ、2人の赤ちゃんが出産した時の喜びようはなかった。

すぐに命名されて姉は『章絵ふみえ』、弟が『健太郎けんたろう』と呼んで、

まだまだ小さい2人の我が子の指を温かく片方ずつの手で握っていた。


 それから余裕を見て2週間入院した後、母子共に健康と言う事で退院した。

小さい身体ながらも生命の息吹を感じさせる我が子達への愛情がより深まったと言えた。


 退院してから、家で子育てをする。

双子の為なのか、2人同時に母乳を欲求してきたりして三花ちゃんはそれに応える様に飲ませていた。

その様子が室内の鏡にうつっており、三花ちゃんが幸せそうに母乳をあげてるのが見て取れた。

 姉弟の赤ちゃんの衣装は小さい頃の僕と雄蔵君とのを再利用しており、僕らが妊娠最中に押し入れから出してきて念入りに洗濯して清潔さを保っていたのを世代を受け継いで着せている。

 すなわち、赤ちゃん時代の僕と雄蔵君の生き写しみたいに感じた。


 「三花と雄蔵の赤ちゃん時代の服装、良く似合ってるな。」


 「それは2人の子供達なんですもの。相性抜群よ。」


 「そうだな、章絵と健太郎にとっては両親が昔使用していた物で、受け継がれているのだなと改めて思うな。」


 お父様とお母様が感想を言う。


 「三花、雄蔵、子育てに苦労した場合はすぐに言うのだぞ。」


 「はい、お父様。」

 

 「分かってます。お父さん。」


 

 それから、三花ちゃんと雄蔵君の育児生活が産休の間続けられた。

おむつが通常の倍必要になるのは仕方のない事として使用していった。

姉弟の様子も健康そのものですくすくと育っていった。

そしてあっという間に産後休業の2か月が過ぎ、97年4月17日まで育児休業(子どもの1歳の誕生日の前日まで)も過ぎて行き、三花ちゃんは大変満足していた。


 生後6か月程、96年10月上旬頃から離乳食を与えていった。

米、豆腐、白身魚、ニンジン、トマトをよくすりつぶしてよく加熱して冷ましてから与えた。

この際、僕が子供の頃では親が直接口ですりつぶして与えていたらしいが、

この行為は歯周病等虫歯の菌がそのまま移ると言うのを第1の人生で21世紀に言われていた事を知っていた為20世紀末期まだあまり知られていない事だが、断固反対する様に三花ちゃんに伝え、

お父様、お母様にも話してもらった。

すり鉢が大変重宝したのは言うまでもない。

 色々な種類の離乳食を与えてメニューのマンネリ化を避けていき、好き嫌いの無い子に育てようとしていた。


 離乳食を始めた同時期くらいから歯が生えだしてきて、常日頃からの歯磨きの習慣付けとしてまた虫歯にならない様に歯磨きを開始した。

 始めは就寝前にガーゼや綿棒で拭いてあげた。

それ以前にも前準備として、鏡越しに口を開けさせたり、唇の周りを触り他人から触れられる事を覚えさせて、いざ歯磨きが必要な時期に備えた。


 それから間もなく、生後8か月後すなわち12月頃にハイハイ出来る様になり、子供達から余計目を離せなくなっていった。

更に間もなく生後10か月後、97年2月頃につかまり立ちが出来る様になった。


 その前後、2人とも同時期に言葉を発する様になり、

 「パパ」、「ママ」、「じじ」、「ばば」等のことばが出た時は皆喜んでいた。


 1年間の育児休業の間に姉弟の保育園の入園手続きをしたりして忙しかった。

中には近所の保育園に見学に行くと、僕達の事を確認した保育園スタッフのテンションが上がり終始上機嫌だった。

 入園手続きをして、97年4月から2人を入園させる事が決まった。


 

 それら育児と同時に身体の主導権をまた僕に戻して芸能界復帰の準備をした。

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ