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171、妊娠報告と経過 1995年夏頃以降

 『妊娠していた。』


 この事実をお母様と一緒に行った産婦人科で知らされて、第3の人生の時にも子供を産んだのを思い出した。

 いわば単純計算2回目だが、妊娠した時の感覚をすっかり忘れていた。

それほど学業と芸能界活動が忙しかったからと言える。


 「お父さん、三花ちゃんね新しい命を宿したのよ。」


 「三花、雄蔵、でかした。」


 「で、予定日は分かるのか?」


 「お医者さんが言うには、4月前半になるだろうとの事よ。」


 「そうか・・・三花、もうお前だけの身体じゃないのだから日常生活に気を付けるんだよ。」


 「はい、お父様。」


 「おまけに双子の予定よ。」


 「そこまでわかるのかい?」


 「ええ、エコー検査したら赤ちゃんが2人の反応があったの。」


 「そうか、孫が一気に2人誕生するのか・・・。」


 「その様です、お父様。」


 「なにはともあれ、おめでとう。」


 お母様がお父様に今日診察した産婦人科での結果を話して、僕はお父様から祝福の声を頂いた。


 

 それから数日後、強い疲労感を感じる様になってきた。

時期的には9月上旬の妊娠6週目の事である。

息切れしたり、集中力が続かなったりする等の変化が起こってきた。

お母様の書物で調べた所、妊娠によってホルモン環境が急に変化する為との事だった。

 また、唾液の量が増えて味覚が変わり、頻繁に喉の渇きを感じる様になってきた。

第1の人生では糖尿病予備軍と言われていた為、糖尿病を覚悟したがそうではなく一安心した。

 調べた所、身体に水分を貯めこもうとする働きにより、たくさんの水分を必要とする為と分かった。

対処方法として、つわりがひどくて何も食べられないという人も少なくないが、こまめに水分を補給する様にしましょうと記載されていた。


 翌週妊娠7週目では、本格的につわりが辛くなってくる頃だった。

また、妊娠中に増加するホルモンの影響で、便秘が続いたり眠気が強くなったりした気がした。

更に下腹が張って、おへその下あたりが膨らんできた。

 原因としては、お腹の赤ちゃんが1分間に1億個以上の細胞が出来るほどの急成長を遂げていて、

赤ちゃんの座高約1cm、体重は約4gとなり身体の各器官の形成が始まってくる。

そして丸まっていた身体が伸びて、2頭身になる為との事。


妊娠初期のこの頃が妊娠期間の中でももっとも体調もすぐれない時期だそう。



 9月下旬から妊娠3か月(妊娠8~11週)になった。

この頃の赤ちゃんはものすごいスピードで胎児の身体が形作られていくとの事。

まだまだ外からは妊婦とはわかりにくい頃で、つわりがピークでつらい時期だった。

そして何も食べられなかったり、頻尿やおなかの張り等普段とは違う体調に戸惑う日々が続いていた。

 この頃になると、お腹の赤ちゃんは活発に手足を動かしているらしい。



 10月下旬、妊娠4か月(妊娠12~15週)になった。

つわりが収まって流産の危険性も下がってくる。

妊娠によって一時的に上昇した基礎体温は下がってきて平熱に戻ってきた。

お腹が少しふっくらとし始めちょっとずつ妊婦さんらしい体形になってきていよいよ赤ちゃんを宿しているのだと実感した。

 ただでさえ成長期の胸が妊娠した事により、更に大きくなったのでブラジャーの新調に忙しい日が続いた。



 11月下旬、妊娠5か月(妊娠16~19週)

 お腹の赤ちゃんは手足を自由に動かせる様になる為、「ポコッ」とお腹を蹴られるなどの胎動を感じやすくなってきた。

 エコーで見ると「胎毛」と呼ばれる毛が全身に生えてきて、髪の毛や眉毛等もうっすら確認出来る様になってくる。



 12月下旬、妊娠6か月(妊娠20~23週)。

 妊娠6ヶ月になるとお腹の赤ちゃんはより活発に動ける様になる為、胎動がより感じる様になってきた。

お腹がさらに大きくなり、バランスが取りづらくなるので転倒にはくれぐれも注意している。

 そして、お腹が大きくなると反り返った様な姿勢になる為腰痛には悩まされがちになるので姿勢に常に注意した。

 お腹の赤ちゃんが体の重要な器官がほぼ出来上がる為に見た目も人間らしくなり、より可愛さが増してきた。

 耳も聞こえる様になってくる為、胎教を始めるタイミングも考慮した。

 また、超音波検査で運が良ければ性別が分かる様になるとの事で調べたら、なんと男の子と女の子だった。


 

 1996年1月下旬妊娠7ヶ月(妊娠24~27週)

 妊娠7ヶ月になるとお腹の赤ちゃんが急激に大きくなる為に僕のお腹もますます大きくなり、張りやすくなってきた。

 大きくなったお腹の影響で背中や肩、腰に負担がかかりやすく痛みに悩む時期であった。

日常生活を送るのも一苦労ですので、家事でかがむ動作や重いものを持つ必要がある場合はできる限り家族の協力を得ていた。

 お腹の赤ちゃんが急激に成長する為に早産には注意が必要であった。



 2月下旬妊娠8か月(妊娠28~31週)

この頃から妊娠後期と呼ばれる。


 赤ちゃんの筋肉が発達し、体の基礎がほぼ出来上がる時期で、身長は約43㎝、体重は約1,800gになった。赤ちゃんの体が大きくなる事で、お腹の皮膚が急激に引っ張られるので、妊娠線が見られる事があるので注意した。



 妊娠線:妊娠でお腹が大きくなってくると、スイカの縞模様のような線が出来る事がある。

これを妊娠線と言い、急な体重の変化で現れるいわゆる「肉割れ」線の事。

出始めは赤紫色やピンク色で時間と共に黒ずんで行き、産後は白くなって目立たなくなるものの完全に消える事はない。



 お腹の赤ちゃんが大きくなるにつれ、胃が押し上げられる為に食事がつかえることもあるらしいが、

僕は妊娠線と共に食事がつかえる事はなかったので一安心した。



 3月下旬妊娠9ヵ月(妊娠32~35週)

 赤ちゃんの体に皮下脂肪が付き、丸みのある体つきになってきた。

2人とも身長は約47cm、体重は約2,500gだった。

 赤ちゃんの体格が大きくなると、内臓が圧迫されるようになり、胃がつかえて胃酸が上がったり、少しの運動で動悸や息切れしたりする事もよく見られた。

 

 この頃ははげしい運動を伴うコンサート等はやめて、ラジオ出演等主な仕事にしていた。



 4月下旬妊娠10ヵ月(妊娠36~39週)

 この頃になると赤ちゃんの発育が完了し、身長は約50㎝、体重は約3,100gになり、新生児とほぼ同じ状態まで成長していた。

 出産が近くなると、赤ちゃんが出口に向かって下に降りるので、胃の圧迫感が無くなってきたので安心した。

 また、お産が始まる兆候として、おしるし(少量の出血)や破水が起こるので十分に注意した。


 

 そして待望の1996年4月18日木曜日に男の子と女の子の双子が産まれた。

お医者さんの見立て通り、38週目での誕生となった。

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