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169/188

168、想いを新たに 1994年8月9日以降1995年6月10日以内 大学3年生以降大学4年生以内

 番組に出演して1995年6月10日、大安の日に結婚披露宴が行われると公になると、

昔からの『みかん』ファンの方々の喜びや落胆の声が聞かれた。


 喜びの声は僕達の入籍を心から祝福してくれる声。


 「みかんちゃん、結婚おめでとう!」

 等々。


 落胆の声は僕の事をあきらめきれない方々。

 

 「ああ、俺のみかんちゃんが~。」

 等々の各勢力からの声が上がった。


 ≪雄蔵君、ついに僕達の仲が公になったね。≫


 ≪雄蔵さん、いいえ三花ちゃん。貴女はこれからは第3の人生の時みたく自分自身の分身と結ばれるのよ。

それが他でもない貴女の願った事のはず。≫


 ≪≪そうだぜ雄蔵さん、いいや三花ちゃん。これからは良い妻、良い母として頑張ってくれよな。

俺も支えるからさ。≫≫


 ≪僕はこの結婚の事は構わないかもしれないけど、世間の雄蔵君へのやっかみ、ねたみ等が気になるね。≫


 ≪それはそれで心配ね。雄蔵君は今や新進気鋭のタレントとして各方面で引っ張りだこだもんね。≫


 ≪≪それは雄蔵さん、三花ちゃんの今までの努力に乗っかっているだけだよ。≫≫


 ≪でも雄蔵君、色々勉強しているじゃないか。≫


 ≪そうよ、雄蔵君。貴方の努力の結果よ。≫


 ≪≪ありがとう。お世辞でも嬉しいよ。≫≫


 ≪お世辞ではないよ。≫


 ≪お世辞なんて言うわけ無いじゃないの。≫


 ≪≪今の俺は、雄蔵さん、三花ちゃんの様になれてるかな?≫≫


 ≪何をそんな弱気な事を言うのよ。≫


 ≪そうだよ雄蔵君。君らしくないよ。君はもっと気丈としていたじゃないか。≫


 ≪そうよ。そうよ。貴方らしくないわよ。≫


 ≪≪俺だって、そんなに立派な人間じゃないさ。気丈にふるまっているだけで気弱さ。その事は雄蔵さん自身が一番知っている事だろう?≫≫


 ≪元の自分は気弱で脆弱な人間で第1の人生をさみしく生きていた。でも第2の人生で元男の自分がTSして女性として生を受け、芸能人として今や知るものがいないと言われる程売れっ子になった。

でも根っこの部分はまだまだ気弱な人間のままさ。雄蔵君の気持ちは分かるよ。≫


 ≪その気持ち分かるよ。雄蔵さん、雄蔵君。私も第3の人生の時は男体化して戸惑いながらもなんとか活動してきたもの。今の雄蔵君と同じ立場だったのよ。≫


 ≪≪雄蔵さん、三花ちゃん、ありがとう。少し弱音を吐いてしまったね。≫≫


 ≪私達の仲じゃない。そのくらいお安い御用よ。≫

 

 ≪≪よしっ!もう弱音を吐かないぞ!俺頑張るから!≫≫


 ≪そうだね、僕も頑張るよ。≫


 ≪ええ、そうよね。私も陰ながら応援しているわ。≫


 ≪≪二人ともありがとう。≫≫


 僕と三花ちゃん、雄蔵君と念話して今後の色々な活動等への意気込みを確認した。


 その後、そうこうしている内に、次の仕事、学業等の時間で時が過ぎて行った。

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