165、誕生 1996年4月18日以降
1996年4月17日夜に僕は産気づいて、急遽病院に搬送された。
あくる、4月18日に玉のような男の子と珠のような女の子の双子が産まれた。
先に女の子が産まれたので姉、後から男の子が産まれたので弟となった。
姉弟は『準一卵性双生児』:2精子以上が受精した一つの卵子が、何らかの原因によって分裂して双生児となった物。
で、有る為見た目は酷似していた。
これはこの子達が成長するにつれ姉は髪の毛を伸ばして、弟の方は髪を短くしていたので他人は判別出来た。
小学校中学年までは顔、体格が酷似していた為服装や髪型で他人は判別していたが、高学年になり思春期になり第二次性徴が始まると区別がしやすくなったと聞く。
姉弟の身長は165㎝で雄蔵君の185㎝のDNAを引いてるのが分かる。
体格は二人とも標準であり、姉は僕のバストに憧れていたと言う。
弟の方は、母である僕のを見慣れていて大きさにこだわらない子に成長していった。
とある芸能人の方が、『おっぱいは大きさや形ではなく、味だ。』と言葉を僕の第1の人生の時に聞いたことがあるが、今後どの様に育つことだろうか・・・。
姉弟はその後もみるみる育ち、やがて社会人となった。
そして、姉の方が『大空』性の方と婚約、結婚して後に娘を産んだ。
『舞』と名付けられ、僕は内心孫の舞ちゃんとの再会を待ち望んで成長を見守った。
弟の方も同じ頃結婚して、幸せな家庭を築いた。
「おばあ様、大空舞と申します。今後ともよろしくお願い致します。」
「その様な、堅苦しい言葉使いしなくてもいいのよ。」
「ですが、おばあ様は今や芸能界のトップをひた走るお方。ぞんざいには出来ません。」
第3の人生の時みたいに舞ちゃんはみるみる成長していき、小学3年生となり身長も130㎝なのと髪を伸ばしている為、背後から僕と舞ちゃんが並んで立っているのを見るとまるで分身したかの様にそっくりだったと聞く。
舞ちゃんも最近胸の違和感を訴えてきており、徐々にバストが成長してきてるのがわかった。
もしかしたら、隔世遺伝していると言う事が考えられた。
数年してその読みが当たり、舞ちゃんも身長は140㎝くらいにはなったが、バストも大きくなりロリ巨乳と言える様な体型になってきた。
「舞もおばあ様の様な体型になるのでしょうか?」
「身長が低く、バストが大きいのは嫌かい?」
「いえ、その様な事はありませんが、周りの殿方の視線が気になります。」
「私もそうでしたよ。でもいずれは慣れる物です。」
「おばあ様は芸能界で活動なさっていらっしゃるから慣れてるかもしれませんが、私はなかなか慣れそうにありません。」
「まあ、無理にとは言いません。私も最初は自分の身体に戸惑いました。そして視線も。」
「ではどの様に克服なさったのですか?」
「私の場合は世間の目という物があり、なんとか慣れる事が出来ましたが舞ちゃんはどうかしらね。」
「私も芸能界デビューした方がいいのでしょうか?」
「それはなぜだい?まあ、視線に慣れる早道ではあるだろうけどね。」
「おばあ様とおじい様は今でも現役で芸能界で頑張っていると聞きます。私も憧れたらいけませんか?」
「舞・・・、舞ちゃん、どの世界でも憧れから進出し挫折を味わうか成功するか決まるのよ。」
「はい、おばあ様。」
「舞がそれほど芸能人になりたいと言うなら、推薦してあげましょうか?でもそんなに甘くはありませんよ。」
「覚悟の上です。おばあ様。」
「分かりました。では後日何らかの返事を渡します。どうか楽しみにしていてね。」
「ありがとうございます。おばあ様。」
そうして僕は孫娘の舞のプロフィールを持って、所属芸能事務所の社長に相談した。
「三花ちゃんの孫娘なら話題性もあるし、是非とも面接したいな。」
「ありがとうございます。孫娘もとても喜ぶ事でしょう。」
「早く喜んだ顔が見たいね。では日時は追って連絡するよ。」
「ありがとうございます。」
そうして面接の日時が決まり、舞ちゃんに伝えるととても喜んでいた。
そして面接当日、
「いやあ~見れば見るほど三花ちゃんにそっくりだね。」
「本当、本当。僕も驚いたよ。顔写真は一応見たけどここまでそっくりとは思わなかったよ。」
「どうですかな?確か三花ちゃんは雄蔵君とのユニットがあるけど、ここに舞ちゃんを加えてトリオにするとか。」
「それはいいね。」
そうして、面接が終わり歌唱力テスト、演技テストが行われた。
どれも満足いく結果となり、最終結果は後日連絡と言う事となった。
結果は無事合格。
その事を舞ちゃんに連絡すると多いに喜んでくれた。
「舞ちゃん、おめでとう。」
「舞、おめでとうな。」
「おばあ様、おじい様、ありがとうございます。」
そうして、孫娘の舞も芸能界入りを果たした。
どの様な成果が出るかは本人の努力しだい。
僕や雄蔵君は舞ちゃんの成長が楽しみであった。