164、結婚披露宴 1995年6月10日土曜日(大安) 大学4年生
1995年6月10日土曜日(大安)の日、いよいよ結婚披露宴の時が訪れた。
芸能事務所社長と協議した結果、披露宴の模様を民放の午後6時半から放映する事となった。
前もって採寸して特注したウェディングドレス、お色直し用の数着も無事出来上がり試着してみた所何とかきつい場所はなかったので、一安心した。
ちなみにカップ数も大学3年生の時は115.3㎝のRカップ、トップとアンダーの差約52.5㎝だったが、
大学4年生になり、採寸した所117.8㎝のSカップ、トップとアンダーの差が約55㎝に成長していた。
もう半ばあきらめたが、身長は130㎝で変わらずウエスト38㎝とヒップ70㎝であった。
対して雄蔵君は180㎝だったのが更に伸びて185㎝あった。
身長差55㎝のカップルであった。
僕はウェディングドレス、雄蔵君はタキシードを着用して準備万端。
式場控室のモニターでは徐々に式場に集まる数々のゲストの姿が見られた。
≪雄蔵君、緊張してきたね。≫
≪≪ああ、前回第3の人生世界でもしたはずだけど、緊張するな。≫≫
≪でもその時は私だったのよ。≫
≪そうだね。覚えてるよ。それはそうとモニター見てごらんよ。ゲストの方々が続々と集まってきてるよ。≫
≪≪ああ、そうだな。≫≫
≪緊張するわね。≫
≪そろそろ時間かな?≫
≪≪こちらにスタッフが迎えに来たぜ。≫≫
≪うん、僕達の方にも来たよ。≫
≪では、一世一代の披露宴。無事に終了する様に頑張ろうか。≫
≪ええ、そうよね。≫
≪≪分かってるさ。≫≫
控室で念話してる最中に式場スタッフが呼びに来て、入場スタンバイに取り掛かった。
「皆様大変長らくお待たせいたしました。みかんちゃん、ゆー君の登場です。盛大な拍手でお迎えください。」
パチパチパチパチ・・・。
式場内が暗転して一部にスポットライトが当たる。
ウィ~ン
音楽と共に僕と雄蔵君を乗せたゴンドラが天井より降りて来る。
そしてまずは雄蔵君が先にゴンドラから降りて、僕をエスコートして降ろしてくれた。
それから2人そろって所定のテーブル椅子に座った。
音楽が止まり、披露宴の主役である新郎、新婦である僕達の紹介がされた。
「まずは、世間で知らぬ者は居ないと言われる程のみかんちゃん。対するはそのみかんちゃんのハートを射抜いたゆー君。2人の新たな門出に皆さん、祝福の念をお願い致します。」
次に、芸能事務所社長並びに数人の来賓の挨拶が行われた。
それからケーキ入刀したり、各テーブルにキャンドルサービスをして周った。
そしてしばらくしてお色直しの時間になり、僕達はいったん退場した。
その間、スライドショーが流れ会場のゲスト、視聴者の方々は子役時代の僕の姿を拝見して喜んでいた。
しばらくして数着のお色直しをして、華やかさで観客の目を引いて和ませた。
そして晴れて許嫁だった事が公表されて2人は結ばれた。
そして式も終わり、僕達は退場した。
このタイミングでテレビ中継が終わり、後はがやがやとゲスト同士で話したりしていた。
僕の世話になったプロデューサーやディレクター等々、テレビ関係者の方々と同じく芸能界の方々は次の仕事を得る為の交渉時間と化した。
結婚披露宴が終わり、各自おみやげを持ち満足そうに帰宅する来場者の方々。
そうして僕達は無事帰宅して一緒のベッドに入り夜を共にした。
果たして、予定通りになるかどうか、神のみぞ知る事となる。