162、入籍後のとある日の朝 1994年8月8日以降 大学3年生
1994年8月8日に僕事、鏡原三花は鏡原雄蔵と入籍して大学生生活と芸能界活動、新婚生活を満喫していた。
そしてとある日の朝、
「お父様、太郎大兄様、次郎兄様、三郎ちゃん、雄蔵さん、ご飯の準備が出来ましたよ。」
僕はお母様と一緒に朝食の準備をしていて出来上がったので男衆を呼んだ。
「三花ちゃん、いつもありがとうね。」
お母様が僕に言う。
「別にこのくらいどうって事ありませんよ。」
「でも三花ちゃん、自分の事で忙しいんだろう?」
「家族サービスも大事ですからね。」
「いつもすまないね~。」
「もう太郎大兄様は27歳、次郎兄様は24歳、三郎ちゃんが18歳、お父様とお母様が50歳、そして私は21歳。
皆そろってる、今の時間が大切なのです。」
「そういうものかね?」
「はい、お兄様達はいずれ独立するでしょうし、私も大学を卒業したら芸能界活動で今よりも忙しくなるでしょうからね。先ほども言いましたが、家族サービスも大事なのよ。」
「三花ちゃんは雄蔵さんと2人きりになりたいのではないの?」
「ふふっ、どうでしょうかね。」
「もう三花ちゃんたら顔を紅く染めて照れちゃってまたあ。」
「照れていませんよ?」
「早く孫の顔が見たいわね。」
「前にお父様からも似たような発言を受けました。私も欲しいと思います。」
「なら、早く拝ませておくれ。」
「分かりましたが、なるべく5月生まれを目指そうと思っています。早産なら4月生まれの可能性もある事でしょう。」
「それはなぜだい?」
「4月、5月生まれになると、その分成長期間が長くなると言う事をどこかで聞いた事が有ります。」
「確かに、1月、2月、3月の早生まれはなにかとハンディがあると聞いた事が私もあるよ。」
「それに、入籍はしましたがまだ式は挙げておりません。梅雨時期で暑い事でしょうが6月に式を挙げたいと思っています。」
「俗に言う、ジューンブライドだね。」
「はい、6月に結婚式を挙げると幸せになると言われています。子供もその頃に作ろうかと思っています。」
「先ほどの4月、5月生まれを狙っての事かい?」
「はい、そうなりますね。」
「うまく出来るとよいね。」
「はい、そうですね。まあ、神のみぞ知ると言う訳ですが・・・。」
「父さんと母さんは誕生日が何月生まれになろうが、孫は孫大事に見守っていくさ。」
「ありがとうございます。お母様。」
少しの間、お母様と孫の話をしていると男衆が来て、各自椅子に座った。
ダイニングテーブルには栄養バランスの考えられた料理が並べられ、皆で合掌した。
「頂きます。」
「「「「「頂きます。」」」」」
お父様の号令の下、皆も復唱して箸を手に取り朝食を食べた。