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153、同人誌即売会・3 1994年8月7~8日 大学3年生

 ≪さみしいからと言って、本当に相手を探すつもりなの?≫

 ≪え?どうして?≫

 ≪だって、『結婚しないと決めたけど、恋人は欲しいと思ってしまった』んでしょ?≫

 ≪第3の人生で三花ちゃんin雄蔵と僕事雄蔵in三花で結婚して子供まで産んだ記憶があるからこの第2の人生でひとりぼっちはさみしいなと思っただけさ。≫

 ≪でも元男性の雄蔵さんは男が恋人は受けつかないのでしょ?≫

 ≪今は三花ちゃんの身体だから女性なんだけど、精神的にはちょっと・・・ね。≫

 ≪雄蔵さん、貴方あなたは現在、貴女あなたなの。肉体的に女性なの。将来的にはジェンダーフリーとかの世の中になる途中みたいだけど、今の世の中では同性愛は異端扱いよ?≫

 ≪やっぱり、作るとしたら彼氏になるのかな・・・。≫

 ≪世間体で言えばもちろんそうなるわね。≫

 ≪やはり、抵抗あるな・・・。≫

 ≪どうしても抵抗あるの?≫

 ≪うん、こんな時に第3の人生の三花ちゃんでもいれば元々自分自身だから抵抗無いと思うんだけどな・・・。≫

 ≪雄蔵さんの能力で、第2の人生世界に第3の人生世界の私in雄蔵さんを召喚出来ないの?≫

 ≪どうだろうね。物は試しでしてみようかな?≫

 ≪悩んでいる暇が有るなら、希望通りになる様に努力した方が良いと思うわ。≫


 こうして1人ではさみしいなと思った僕を魂の三花ちゃんが奮起させてくれて、出来るかどうかわからないが第3の人生の時の三花ちゃんin雄蔵を召喚してみた。

 やり方はひとまず第2の人生をセーブして、データ統合させて第3の人生での鏡原雄蔵を第2の人生世界へ召喚する。

 だが名前は苗字が一緒と言う事で良いが、住まいや戸籍はどうしようか・・・?


 考えた末、第3の人生の時みたいに第2の世界でも許嫁いいなずけの関係で双子の様で双子では無いと言う事にした。


 既に僕は1994年8月の時点で20歳を超えているので、その同い年の『鏡原雄蔵かがみはらゆうぞう』として成長していた。

 

 ≪≪こちらの世界では初めましてかな?鏡原雄蔵in鏡原三花さん。≫≫

 ≪???≫

 ≪≪僕は君のいた第3の人生世界の鏡原三花in鏡原雄蔵の魂だよ。ちなみに君との行動の記憶がここ第2の人生世界での成長と共に魂に刻み込まれている。≫≫

 ≪つまり、僕の中に三花ちゃんがいるのと同じく、君も三花ちゃんの魂を宿していると言う事?≫

 ≪≪そう言う事になるね。本来パラレルワールドの世界で出会う事は無いはずなんだけど、君の強い希望、願望のおかげで世界が混じったわけさ。と言いつつ、鏡原雄蔵と鏡原三花と言う存在が多重世界に存在していて今回は君が過ごした第3の人生の鏡原雄蔵がこの世界に存在しているのさ。≫≫

 ≪では、第3の人生で鏡原雄蔵として男体化した私事鏡原三花の記憶もあると言う事?≫

 ≪≪もちろん、有るよ。今後は許嫁として恋人として付き合いたいと言う事だよね。他でもない、自分自身からの提案、乗らせてもらうよ。≫≫

 ≪ありがとう。≫

 ≪ありがとうございます。≫

 ≪≪で、今の僕の立場は許嫁である鏡原三花のボディーガードの1人として参加、招待されてるんだよね?≫≫

 ≪ええ、そうよ。よろしくお願い致しますね。≫

 ≪僕からもよろしくお願いします。≫

 ≪≪わかったよ。では今は控室にいるんだけど、次の予定はなんだっけ?≫≫

 ≪そうよね、許嫁と言う事で貴方も同室しているのよね。≫


 そう念話しつつ次の予定を確認した。

確かコスプレ広場で写真撮影会をしていたら悪質カメラ小僧のせいで強制終了させられたんだっけ。

次の予定は・・・。でもその前に。


 ≪そうそう、第3の人生で19歳の時に結婚した記憶はあるの?≫

 ≪≪そりゃ、もちろんあるさ。君の花嫁衣裳や新婚生活、子育て、孫の偉業等々全て覚えてるさ。≫≫

 ≪そ、そうなんだ・・・。≫

 ≪≪だから、融合世界において、いつになったら僕達は結婚するんだろうかとやきもきしていたさ。名ばかりの許嫁じゃなのかと心配になったよ。≫≫

 ≪それはごめんなさい。≫

 ≪≪いや、いいんだよ。≫≫

 ≪私からもごめんなさいね。≫

 ≪≪これからは今までの分を取り返すつもりで愛をはぐくんで行こう。≫≫

 ≪そうだね。≫

 ≪そうよね。≫

 ≪≪で、今後の予定の件なんだけど?≫≫

 ≪ああ、ごめんなさい。ちょっとまっててね。≫


 そうして予定表を僕は調べた。


 

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