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141、お盆の1日 1993年8月お盆 大学2年生

 自分の部屋に戻った僕は、今日1日の印象に残った出来事を思い出す。


 まずは親戚の出迎え。

 「「こんにちは~。」」


ドアチャイムが鳴り、僕は玄関へと向かう。


 「おじ様、おば様。お久しぶりです。」

 「やあ三花ちゃん、普段からの芸能界活動の様子楽しまさせてもらっているよ。」

 「ありがとうございます。」

 「身内に有名人がいるのは周りには秘密しているが、鼻高々だよ。」

 「そう言ってもらえるのは嬉しいですが、私はおじ様方には何もしてませんよ?」

 「いや、三花ちゃんの存在だけで嬉しいんだよ。何と言っても今をときめく売れっ子芸能人だからね。

君の小さい頃に一緒に写した写真、大事に取ってあるよ。」

 「それはまたありがとうございます。」


おじ様、おば様と話していると、我慢しきれない様子でいとこに話しかけられた。

 「あ、みかんちゃんだ。」

 「これ、今はプライベートだから芸名の『みかん』ではなく、三花ちゃんと呼びなさい。」

 「〇〇ちゃん、お久しぶり。元気だった?」

 「うん、元気だよ。三花ちゃんも元気?」

 「ええ、私も元気よ。」

 「普段テレビや映画館、雑誌等で観てるけど、やはり生は違うわね。」

 「そう?例えばどういう所?」

 「そうだね、オーラが有り私とくらべものにならないくらい魅力にあふれているわ。それにとてもプロポーションが素敵よ。同性の私でもほれぼれするくらいよ。」

 「ありがとう。〇〇ちゃんもいずれは素晴らしくなると思うわ。」

 「そうかしら?」

 「ええ、きっとそうなると思うわ。」

 「本当?」

 「うん、きっと。」

 「私もそうなると信じてるわ。」

 「ファイトよ。」

 「うん、頑張る。」

 「頑張ってね。」


 僕といとこで話込んでいると、おじ様とおば様が『そろそろ私達はこれで』と言う雰囲気で話しかけてきた。

 「じゃあ、また後でね。」

 「うん!後でね。」


 と言い合い、僕は家の中に招き入れた。

 「「「お邪魔しま~す。」」」

 「どうぞお上がり下さい。」


 それから続々と親戚家族が集まり、時間が過ぎていった。


 そして夕方になり墓参りを親戚一同でして夕食会となり、庭でいとこの子供達と花火をした。

 子供用、大人用の花火を用意されており、線香花火や打ち上げ花火、諸々でみんな楽しんだ。

 

 その後、服や身体に染みついた花火の火薬の匂いを落とす為に順番に風呂に入って汗を流した。


 そして、僕は部屋に戻り今日1日を思い出した後、テレビや映画やドラマの台本を読んだりして時間を過ごしていた。

 

 


 


 

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