137、体操服について 1993年4月 大学2年生
1993年4月になり、僕は大学2年生になった。
去年入学した時に学生自治会長から僕目当てに入学してきた人達が一杯いると聞いた記憶が有るけど、
今年も僕見たさに受験、入学した方達が多くいて大学側は受験料等が例年よりも増額していてうはうは状態だったと聞く。
今日も僕は自治会メンバーを引き連れて大学の敷地内をジョギングした。
世間ではブルマに対し余り良い評判が聞かれなくなった。
それでも前世程厳しくないのは良かったと思う。
それも時間の問題かもしれないが・・・。
今日も僕は紺色のそでと襟の体操服とブルマを着用して首にはホイッスルをかけて走っていた。
ホイッスルで、ピッピッ、ピッピッとリズムを付けて軽快に走るのと敷地内の学生達がポイ捨て等してないか見回り、見つけ次第鳴らして清掃すると言う美化活動をしている。
最初は参加者が少なかったが、僕のブルマ姿が間近に見られる事が知れ渡ると美化活動の賛同者が増えていった。
『僕目当てで参加しないで率先して行動している人はいるはずだよね?』
等と僕は思った。
ちなみに僕はブルマ姿だが、参加者もジャージやトレパン姿では有るけどもおのおの動き易い服装をしていた。
女子もいたがジャージやトレパン姿が多く、僕と同じくブルマ姿は少ない様に思えた。
僕は都市伝説の一種かもしれないけど、女子のジャージやトレパン姿は女性ホルモンの分泌が悪いと言われている。
異性にブルマ姿を見られる事により、不摂生を避け身だしなみにも気を付けるので良い事尽くめだと実践してアピールしている。
ちなみに我が大学では当たり前の事だが盗撮は厳禁になっており、見つけ次第フィルムを没収して処分し、退学と言う厳しい物にしている。
世間では前世の頃よりは少ないけど盗撮写真の投稿雑誌が売られており世の女性達を悩ませていた。
実は裏で僕が出版業界に働き掛けて盗撮投稿雑誌の撲滅を進めていた。
僕のこの案により良い商売の種が出来たと喜ぶ不届き者もいたけど、長い目で見れば自分の首を苦しめる事になると話をしてこの類の雑誌の創刊を食い止めた。
だが僕の知らない所では僕自身がターゲットとされてマニアの間では取引されていたらしい。
くどい様だが、自分で自分の首を絞めてるとは理解していない事と思われる。
今まで出版した僕出演の写真集、CD、サイン等が高値で取引されていた。
後の世で判明した事だが、僕がCM、映画、ドラマ、TV諸々出演した時の衣装が秘密裏に売買されており、
プレミアが付いて高値が付いていたと言う。
前世の様に女子の体操服としてのブルマが廃れ廃止されても、防寒着やパンチラ防止として生き続けていると言う世の中にならないで欲しいと僕は思った。
この考え方はまだまだ男時代の考えが残っているからだと思うが、遅かれ早かれ時代の流れには逆らえない。
今後は女性の社会進出、人権問題、男中心社会への反発等問題が発生する事と思う。
まさに歴史は繰り返される。
組織において、『何割が女性』だと、女性だからといって採用されずに才能で採用の世の中になって欲しいと願っている。
その為に今生では女だからと言って組織の幹部になったとか言われない様に心がけるつもりで今後も学業や仕事に励もうと思った。