125、結婚披露宴、そして・・・(1992年)平成4年4月以降
1992年(平成4年)4月、僕と三花ちゃんは高校を卒業して大学に推薦で入学した。
丁度、地元の大学からも推薦が来ていたので2人共そこを選んだ。
2人の19歳の誕生日に入籍届を出して、晴れて僕らは夫婦となった。
結婚披露宴は6月のいわゆる『ジューンブライド』に予定している。
ヨーロッパでは6月に結婚すると生涯幸せになれると言う故事から選んだ。
日本では梅雨の季節に入る為、暑い事は予想された。
大学生活のかたわら、披露宴の準備で忙しかった。
上手くいけば6月に結婚披露宴をして初夜を迎え『とつきとうか』で産まれる算段で4月半ば頃出産予定の計算もあった。
僕と三花ちゃんは貞操を大事にしており、お互いに初体験の相手となる。
今は公私共に忙しく、披露宴の場所や人数、その他もろもろの予定作りに奔走していた。
僕らの結婚披露宴は事務所社長を通じて生中継される予定であった。
前々世、前世で僕はTVの前で何気なく芸能人の方の結婚披露宴中継を観た事が有るが自分が当事者になるとはその頃は思っていなかった。
そうして月日はあっという間に流れて、結婚披露宴当日。
≪雄蔵さん、ウェディングドレス可愛いし、とても似合ってるわ。≫
≪三花ちゃんこそ、タキシード姿似合ってるよ。≫
≪ありがとう。雄蔵さん。≫
≪こちらこそありがとう、三花ちゃん≫
「では新郎の方、準備が出来ましたので式場の所定の位置に付いて下さい。」
「はい。」
そうして三花ちゃんは式場の入り口前に待機した。
会場では招待客でざわついている。
そして会場にアナウンスが鳴る。
「皆様、大変長らくお待たせ致しました。ただいまより鏡原雄蔵、鏡原三花両名による結婚披露宴を開催いたします。皆様会場入り口にご注目下さい。」
音楽が鳴り響き、入り口の扉が開き三花ちゃん扮する新郎が神父の前まで入場して立ち止まる。
一旦扉が閉まり、いよいよ新婦である僕が入場の準備をする。
「皆様、新婦の入場です。盛大な拍手でお迎えしてください。」
パチパチパチパチ!
音楽と共に扉が開いてお父様のエスコートの元、僕は新郎の待つ神父の前まで歩く。
いわゆるバージンロードを歩いていた。
僕はベールで顔の前を隠し、両手で胸の高さにブーケの花束を持って歩く。
ウェディングドレスの後ろが長いので2人の親戚の子供がすその端を持っている。
そして途中でお父様のエスコートが終わり、いよいよ神父の前まで歩いた。
そうして新郎新婦が並んだ所で音楽が鳴り止み、神父の口上と讃美歌が流れ、僕と三花ちゃんはお互いに向かい合う。
「では、誓いのキスを。」
三花ちゃんがかがんで僕の顔にかかっているベールを持ち上げ、誓いの口づけをした。
パチパチパチパチ
会場から拍手が鳴る。
その後はケーキ入刀やお色直しをしたりしてお祭り騒ぎとなった。
「三花ちゃん、雄蔵さん、結婚おめでとう。」
「ありがとうございます。」
招待した友人からの声掛けが有った。
後はカラオケや披露宴の出し物があったり、なりそめ等スライドショーが会場のスクリーンに映し出された。
そうして結婚披露宴が無事終わり、解散していよいよホテルで初夜を迎えて愛し合った。
翌日、10日間の予定の海外旅行して羽根を伸ばした。
後日予定通り、初夜を迎えた時に見事子供を授かる事が出来ており、大学2年の4月半ばに無事出産出来た。
『一姫二太郎』と言う格言通り双子の赤ちゃんが産まれた。
前々世の男性時代、前世の女性時代に経験したことの無い出産を今世で僕は経験した。
噂で聞いていた通り、痛かったし苦しかった。
でも新たな息吹が芽生えて実感が沸くととても嬉しかった。
数年は子育ての為に大学を休学して仕事を休んで子育てに集中した。
両親や周りの援助の元、子供達はすくすくと成長していき大きくなった。
娘は大きくなり、『大空』性の方と結婚して孫が出来、『大空舞』と言う名前になった。
彼女は隔世遺伝子と言うべき事に僕の姿、形にそっくりで後ろから見ると区別がつかず、前から見ると僕と孫がまるで双子の様であった。
まあ、僕の身長は相変わらず130cmで孫が小学3年生くらいの時に顔の区別がつかないくらい本当にそっくりであった。
しいて言うなら胸部の大きさや腰の細さで判断する事だろうか・・・。
孫から見て立派な祖父母足る事が出来てるだろうか?
今も芸能界で『ロリ巨乳美少女』改め『トランジスタグラマー女優』として僕は活躍していた。
ちなみに三花ちゃんも筋肉の衰えは今の所無く、芸能界を僕と共に俳優、歌手として頑張っていた。
50歳を超えた今も、『合法ロリ巨乳』、『美魔女』等々言われて、10代の役を演じたりすることもある。
僕と三花ちゃんは昔は恋人役などを演じていたが、今では親子役等でも通じる様になってしまった。
僕としては三花ちゃんは貫禄が増してきたが僕はまだまだ・・・。という感じでいた。
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