123、許嫁 (1991年4月~)平成3年~ 高校3年生~
1991年4月、高校3年生に進級した。
それからあっという間に月日が過ぎ、僕と三花ちゃんの18歳の誕生日に家族会議が開かれた。
まだ存命中の祖父母も出席しての家族全員でとある内容が語られた。
「いいかい?三花、雄蔵、お前たちは双子では無い双子として育てられたが実は2人は許嫁だったんだよ。お前達が18歳になり、共に結婚しても良い段階になったので今まで秘密にしていた事を明かそうと思う。」
祖父が代表して言った。
『うん、最初から知ってた・・・。』
でも話を合わせる為に、始めて聞いた事にして驚愕の表情を演じた。
「三花、驚くのは無理もないよ。私達もいまだに半信半疑なのだから。
そう言われたのだろう?○○さんや。」
おばあ様はお母様に対し確認の為に問いただす。
「はい、確かに三花と雄蔵は許嫁だとお告げが有りました。」
お母様は神妙な顔つきで答える。
「許嫁と急に言われて戸惑っているかもしれないが、2人はどの様な気持ちだね?」
「はい、今まで共に仲良くしていましたし、許嫁でも一行にかまいません。」
僕は答える。
「三花はこう言っている。雄蔵はどうだね?」
「はい、僕も問題ありません。許嫁でかまいません。」
「と言う事だ。お前達、何か言いたい事は無いかね?」
僕と三花ちゃんが許嫁に関して答えた後、おばあ様が残りの家族に問いただした。
「ただの双子だと思っていたけど、許嫁だと決められていたなんてな・・・。」
お兄様が感想を述べる。
「お姉ちゃん、お兄さん、許嫁なんてすごい事だね。」
弟の三郎が言う。
「三花、雄蔵、この事はまだ公にはしていない。
お前達の判断で言うと良い。
お前達は今お互いに高校3年生の同級生。
私としては高校卒業後に結婚もしくは籍を入れると良いと思うがね。」
おじい様が言う。
この内容は実に慎重な要件である。
昔から顔なじみの芸能事務所の社長に相談すると良いと言う家族会議での結論となり後日相談した。
「そうかい・・・。
話は親御さんからも聞いたよ。
君達は許嫁だったなんてね・・・。
気心も知れてるし、僕は入籍するのは良い事だと思うよ。」
社長の後押しで入籍する決心をする。
「でも入籍は高校卒業後が良いと思うね。
世間体も有ると思うし、今はまだ世間には内緒にしてた方が良いよ。」
社長の言う事も一理ある。
まずは学業を優先して高校卒業後に入籍すると言う事で落ち着いた。
「いや~、それにしてもあんなに小さかった君達が結婚とはね~。
僕は嬉しいよ。」
「ありがとうございます、社長。」
「ではこの話はしばらく内密と言う事で。
君達はお互いに意識するだろうが我慢してね。」
僕と三花ちゃんは言われるまでも無く入籍の意思が有る。
お互いへの意思は強い。
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ユニット『ユー&ミー』の2人は双子では無く許嫁だった。
この事は世間の話題になり、高校卒業後に入籍して結婚披露宴を中継された。
祝福の声が多い中、2人に対しファンから嘆きの声も聞かれた。
盛大に披露宴は行われ、僕と三花ちゃんは共に愛を誓った。
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